【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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諦める理由ならたくさんあるけれど ~私がワールド・ビジョンで学んだこと~

こんにちは!
約2年間、インターン、そしてアルバイトとしてワールド・ビジョン・ジャパンのマーケティング第1部で活動してきた且田真理です。

今日は、この2年間の活動を通して学んだことを、皆さんにも楽しくお伝えできればと思います。

「諦めが肝心」VS「諦めたら試合終了」

突然ですが、皆さん、一度は何かを諦めたくなったことはないでしょうか?
(急に冒頭からこんなことを聞かれると心がグサっとしますよね)

「諦めが肝心」、「諦めたら試合終了」、と相反する言葉があるように、大変な道を選択すればするほど、希望が見えなくなり、“諦めたくなる”壁に衝突する回数も増えるのかも知れません。しかし、前に進むためにも諦めたほうがいいことだってたくさんあるんだと思います。

私自身も大なり小なり諦めてきたこと、諦めずに続けてきたことがあり、その都度その時なりのベストを選択してきたように思います(と、言い聞かせてます笑)。

実際この2年間は、大学院へ進学し、ワールド・ビジョンを通して人生初の国際協力に携わり、新しいことばかりでした。そのために犠牲にしてきたこともありましたが、あり余るほどのやる気、それこそ「期待」や「希望」で胸がいっぱいでした!

一方で、新しいことはすぐにできるようになるわけでもなく、学校では英語でのプレゼンや大量の課題に追われ、ワールド・ビジョンの活動では答えのない地球規模の課題に向き合う一員として自身の貢献できることの少なさを知り、日々もやもやの連続でした。

日頃はなんとかなるさ精神の私も、もしかしたら自分には向いてないのではないか?!と「諦める」という文字が頭によぎったことがあったように思います。

しかし、国際協力というフィールドにおいて、「諦めてしまったら本当に試合が終了してしまうのかもしれない」。そう思う日々でした。

苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を

ここで少し、私が担当させていただいていたお仕事をお話できればと思います。
私に与えられたお仕事は、
①世界のワールド・ビジョンの現場から届く動画の編集
②学校に訪問し、日本の子どもたちに世界で起きている問題について伝えることでした。
(※前回のブログでは②について書いたので、よかったらご覧ください)

世界から送られてくる映像の中には、息が止まってしまうような衝撃的な映像もあれば、子どもたちが楽しく踊っているものなど、いずれにせよ心が揺さぶられるものばかりでした。

その中から取捨選択し、動画を編集し、YouTubeやSNSを通して世界の現状を発信してきました。

特にここ一年は、様々な世界情勢の影響により、緊急人道支援*に関する映像により一層目を通してきたように思います。

*緊急人道支援とは?
自然災害、紛争など危機的な状況に置かれている人々を守るための活動です。

中でも緊急人道支援に関する動画内で、南スーダンの事務局長の方が話されていた言葉で今でも脳裏に焼き付いているものがあります。

「緊急人道支援で大切なことは、人々に希望の種をまき、それを育てること」

緊急時は、何よりも命を守るための支援(食糧、モノ、安全な場所)を届けることが最優先ではあります。しかし、それだけでは長期的な解決には繋がらず、まずは苦境の中でも生き抜くという強い気持ちを持ち続けるためにも、人々の心に「希望の種」を届け・育てることが、人道支援において最も大切だということにこの言葉を通して気づかされました。

こちらがその動画です↓↓

諦めたくない理由

さてさて……諦めたら試合終了……それでいいのだろうか……

そんな中で出会った動画を見た後に、ともに活動している周りのスタッフの皆さんを見ていると、「あれあれ、誰も一ミリも諦めていないではないか!!!」とハッと気づかされたのです。

最後まであきらめずに電話がけを続けるスタッフ。
イベントを通してチャイルド・スポンサーになってもらえるよう呼びかけるスタッフ。
チームを鼓舞するスタッフ。

何事も最後まで諦めないスタッフのみなさんの心震わすようなガッツを近くで見させていただき学んだことがあります。

諦める理由なら探せばたくさんあるけれど、
諦めたくない理由がたったひとつでもあれば十分であるということ。

諦めたくない理由は、人それぞれですが、きっと各々心の奥底に強い希望を持ち続けるからこそできることなのだと感じました。

コミュニケーション課でのミーティング(中央が筆者)

コミュニケーション課でのミーティング(中央が筆者)

「お守りのことば」とともに!

ご存じの方も多いかと思いますが、ワールド・ビジョンの創設者ボブ・ピアスが残した有名な言葉があります。
「”何もかも”はできなくとも、”何か”はきっとできる」

この言葉が、諦めたくない理由の原動力でもあり、諦めそうになった時に私たちスタッフを鼓舞してくれる大切なことばのお守りなのだと感じました。

この2年間、国際協力に対して熱い情熱を持っているスタッフの皆さんとともに活動してこれたことは、大きな糧となり、ひとりの人としても、国際協力に携わる者として成長させてもらったことに感謝の気持ちでいっぱいです。

もし、今学生の皆さんで国際協力に興味がある方は、迷わずチャンスに飛び込んでみてほしいなと思っています。
ワールド・ビジョンには、さまざまな専門知識を持った方がたくさんいるので、なかなか他では得ることのできないかけがえのない経験なること間違いなしです!

インターン・アルバイト募集情報

最後になりましたが、私自身も何かはできると希望を持ち、信じたその先の未来に世界中に平和が訪れることを願って進んでいこうと思います! 最後まで読んでいただきありがとうございました!

「"何か"はきっとできる」キャンペーンの盛り上げ企画で撮影した写真(中央が筆者)

「”何か”はきっとできる」キャンペーンの盛り上げ企画で撮影した写真(中央が筆者)

コミュニケーション課
且田 真理

 

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この記事を書いた人

WVJ事務局
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