【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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【インターン体験記】国際協力の道を目指す私たちが、選ぶべきインターンって?

はじめまして。
2022年4月から、ワールド・ビジョン・ジャパンでインターンとして活動している、慶應義塾大学経済学部の石川紗楽と申します。
私は新規ファンドレイジング課にて、WEBマーケティング、とりわけ公式LINEの運営に携わりました。

私は高校生の頃から、ふと国際協力に関心を持つようになりました。
生まれ育った地域で体感してきた人種の多様性や、中高時代にカトリック校で学んだ奉仕精神など、いろいろな要素が背景にあると思うのですが…

海外に行ったことのない「純ジャパ」なのです!

国際協力の業界で活躍されている方や、共通の関心を持つ同世代には、帰国子女や留学経験のある方が多く、正直けおされてしまいます。
そんな中で、自分なりに知見を広げたい、アイデンティティを見つけたい、と思って始めたのがこのインターンでした。

1年前の私と同じように、
「国際協力の分野で働きたいけれど、何から始めればいいの?」
「国際協力のインターンなんてあるのかな?あってもどれにすればいいの?」
と考えている皆さま、特に高校生や大学1-2年生の方にぜひ読んでいただきたいブログです。

国際協力の仕事に就きたい!けど何から始めるの?

【まずは知って、選ぶ!】
職業分野の中でも「国際協力」は1番と言ってもいいほど抽象的な選択肢!(笑)
運命を感じたからには、まずは “そこで自分が何をしたいのか” を、漠然としたイメージから具体的で明確なビジョンに変えていかなくてはなりません。

その際に私が重要だと思うのは、ひたすら「知る」努力をすることです。

・高校や大学で自分の関心分野の授業をとる
・インターネットで具体的な職種について調べ、実際に働いている方々の体験談を読む
・セミナーや講演会に参加する
・自分と同じ夢を持つ人たちと知り合い、話す機会を作る
・インターンをする

学生では知識に限界がありますから、まずは選ぶために、選択肢をできる限り多く知ることから始めると良いです。
これは自主的に行うからこそ価値のあることなので、ここでは割愛しますが、例えば「働く場所」だけをとっても実に多様です。(国際機関、各国政府、NGO・NPO、開発・貿易・エシカルビジネスに関連した民間企業 etc.)

私自身はかねてから「働く場所」ヘのこだわりや憧れが強く、選択肢を絞る条件の一つとして常にそれを念頭においていました。しかし、知るための努力を続けて行くうちに、一つの場所でもたくさんの働き方があることに気づきました。

簡潔に言えば、普通の会社と同じなのです。
人事、広報、会計を担ってくださっている方々がいます。

それを身をもって知ることができたのが、ワールド・ビジョン・ジャパンでのインターンでした。
スタッフの皆さんの入団経緯や仕事への熱意を教えてもらったり、
自分の作成した投稿が、支援に繋がっていると実感できたり……

そんな中で「すべての仕事が必要不可欠で、等しく価値を持っている」ということを実感しました。大切なのは、その人がどんな仕事をしているかではなく、いかに自分の仕事に誇りを持っているかなのだということに。
読むだけでは当然のことのように感じますが、職業経験のない学生では、なかなか実感することはできません。

皆さんは今、何が好きですか?
音楽、ファッション、料理、スポーツ…
人生をかけてまで続けたいと思えることはなんでしょうか?

国際協力は範囲が広い分、あなたの「好き」や「得意」と必ず掛け合わせることができると思います。
イメージにとらわれず、自分の幸せや喜びを仕事に繋げたいと考える中で、パッと視界が開けるかもしれません。

【国際協力分野のインターン】
国際協力の分野で求められるのは専門性です。
典型的な日本企業の仕組みの中ではジェネラリストが育成されることが多いです。
一方で、将来私たちに必要とされるのはスペシャリストであることです。
では、そのような職種で、まだ一般教養や各分野の基礎知識しか学んでいない学生がインターンとして必要とされるでしょうか?

やはりそうではありません。
特に国際機関では、基本的に大学院生のインターンを募集しています(最低でも学部4年生の募集がある程度)。それに加えてフルタイムでの勤務が求められるものも多いです。

ですから、大学1~3年生の間は選択肢を制限されますが、専門職種の門戸を開いている団体もあるのでそれを探し出すのもいいですし、「組織を知る」「働き方の可能性を知る」という点においては、どの団体のインターンでも十二分な経験をさせてもらえると思います。

今の時点では、職種だけでなく、組織に関する偏見や誤った情報を実体験で塗り替えることも大事です。
その組織の具体的な事業や理念をよく確認して、自分が最も共感できる組織を選べば、後悔のないインターン生活を過ごせると思います。

まとめ
・国際協力をしたい!と思ったら、まずはどんな職種があるのか知る機会をたくさん作ろう
・選択肢を絞る時は、働く場所よりも、”何をしたいか”に着目して、自分の「好き」や「得意」を活かせる仕事はないか考えよう
・希望職種でインターンの門戸が開かれているとは限らない
 →職種にこだわらず、団体の事業や理念に共感できるかという視点もかなり有効

ケーキを待ちきれない筆者

ケーキを待ちきれない筆者

私がワールド・ビジョンを選んだ理由

そして、私が探した中で、最も事業や理念に共感できたのが、ワールド・ビジョンでした。

中でも、興味をもったのは、ユニークな支援形態(チャイルド・スポンサーシップ)です!
この支援は、スポンサー(支援者)が1人*のチャイルド(支援地域に住む子ども)と繋がりを持つことができるのが特徴です。
*複数人のチャイルドをご支援くださっているかたもいらっしゃいます。

ご支援金はチャイルドやその家族に直接手渡すものではなく、子どもを取り巻く環境を改善する長期的な支援活動に使いますが、チャイルドと手紙で交流したり、成長記録を受け取ったりすることができます。コロナ禍の前は、チャイルドに会いに行けるツアーもあったそうです。このように、人と人との繋がりを意識した支援形態は貴重で魅力的ですし、何よりあたたかくて素敵だと感じました。

また、創始者のボブ・ピアスの言葉に感銘を受けました。

Don’t fail to do something just because you can’t do everything.
“何もかも”はできなくとも、“何か”はきっとできる。

ワールド・ビジョン創設者 ボブ・ピアス

ワールド・ビジョン創設者 ボブ・ピアス

「行動に移したいのに、どうしても一歩が踏み出せない…」と感じている、支援に関心のある方や、普段団体で働いているスタッフに、そっと勇気を与えてくれる言葉です。

さらに言うと、せっかくインターンをするならば影響力のある団体で働きたいと考えていたため、ワールド・ビジョンが国内だけではなく国際支援を主に行っているNGOであることや、政府から認可を得た大規模なNGOであることも決め手になりました。

まとめ
筆者がワールドビジョンを選んだ理由
●探した中で、事業や理念に最も共感できた
 ・チャイルド・スポンサーシップ
 ・「”何もかも”はできなくとも”何か”はきっとできる」
●国内だけでなく、国際支援も行っているNGOである
●政府から認可を得た大規模なNGOである

インターンの業務内容とおすすめポイント

ここでは、勤務を考えている方に向けて、具体的な業務内容やお勧めできるポイントをお伝えします。業務内容は以下の通りです。

【業務内容】
①公式LINEの投稿作成
投稿は多岐に渡ります。当団体に関心をより持っていただけるよう工夫したり、団体のイメージにあった印象的なビジュアル作りや、伝えたいことを短くまとめることは苦労も多いですが、完成すると達成感があります。

②投稿が支援にどれだけ繋がったか、データを元に確認→情報を整理して今後の投稿に活かす
自分の投稿が支援に直接つながった時が一番嬉しい瞬間です!
解析データを取り扱うのも楽しいですし、その中で自分の貢献を数で確認できたり、反省点を自分で見つけることができたりすると、より業務が充実します。

③代理店とのやりとり
なかなか学生ではできないであろう、代理店とのやり取りにも携わらせていただきました。自分が団体の一員として重要な仕事を任されているのだという責任感が生まれ、より真摯に業務に取り組むきっかけになりました。

④その他
その他には、対面イベントの手伝いも可能です。また、(業務ではないですが)インターン生とスタッフさんの交流会も開催していただきました。実際に働くスタッフの方々とキャリアについて話す機会は、とても有意義なものになりました。

具体的な1日の流れについては前代の猪島さんがわかりやすくまとめてくださっているので、そちらをご参照ください。朝礼とデボーションは、スタッフの皆さんとコミュニケーションが取れて、仕事にメリハリが出るのでとても好きな時間でした。

【おすすめポイント】
1つ目は、雰囲気があたたかい点です。丁寧なご指導をいただきながら、自分のペースで着実に仕事ができます。スタッフの皆さんがあたたかく見守ってくださるだけでなく、お褒めの言葉をいただくこともしばしばあり、それが活力になります。もちろんただあたたかいだけでなく、スタッフの皆さんの熱いパッションも感じることができます!

他の活動と両立しやすい点です。週1回7時間、オンラインでの勤務なので、課外活動で忙しい1-2年生でも挑戦しやすいと思います。SNSへの投稿や言葉での発信に興味のある方はより取り組みやすいです。

また、オンラインと言われると退屈なイメージを持たれるかもしれませんが、通常勤務では毎回スタッフの皆さんと交流できますし、前述の通り対面イベントにも出向けるので、彩りがあり楽しいです。

まとめ
【業務内容】
1.公式LINEの投稿作成
2.解析データの確認・分析
3.代理店とのやりとり
4.その他(対面イベントのお手伝い etc.)

【おすすめポイント】
・雰囲気があたたかい
・他の課外活動や学業と両立しやすい
・オンライン勤務の中でもメリハリがある

お手伝いさせていただいた対面イベントの様子

お手伝いさせていただいた対面イベントの様子

長い道のりだからこそ、すべてが自分の糧になる

国際協力という夢の実現には、とても時間がかかります。
ゴールの時期も、場所も、誰も何も決めてくれません。
ゴールばかり見ようとすると正直焦りますし、今の自分が努力していないように感じられてしまいます。

しかし最近、私はその長い道のりをやっと前向きに捉えられるようになりました。
どんな経験や失敗をしても、次に活かすことができれば、全てを自分の糧にできるからです。どんな決断にも不正解はなく、自分で正解になるよう行動すれば良いのです。

こんなことを書いている私もしがない大学生で、試行錯誤の毎日を過ごしています。
今の我々にできるのは、関心の赴くまま、日々決断し行動することのみです。
その選択肢の一つとして、経験者の私からワールド・ビジョンのインターンをおすすめします。
お互いに頑張りましょう!

左から、同期の黒沢さん(インスタ担当)、いつもお世話になっているスタッフの桑原さん、筆者

左から、同期の黒沢さん(インスタ担当)、いつもお世話になっているスタッフの桑原さん、筆者

マーケティング第1部 新規ファンドレイジング課 インターン
石川 紗楽

 

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この記事を書いた人

WVJ事務局
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