先日、ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)事務所に来たワールド・ビジョン・カナダのスタッフが行った研修会の中で語られたある一言が、私の心にとても響きました。それは、
「たとえ、国際NGOが何を言おうと、愛がなければ、私は騒がしいどらや、やかましいシンバルと同じです」
どんなに良い働きをしても、効果的な働きをしても、そこに、愛がなければ…。
この言葉は、聖書のある一部を引用してワールド・ビジョンの働きについて述べられたものです。
WVJに入団して3年が経ちました。この3年を振り返り、WVJの働きは、多くの人の愛によって支えられ、進められていることを毎日の働きの中で実感しています。
私は、ボランティアコーディネーターとして、ボランティアの業務調整とボランティア室の環境づくりをしています。一人ひとりに適した仕事は何かを考え、仕事を依頼し、その日に与えられている業務を進めることができるように調整します。
また、新しいボランティアの募集や登録、データの整理、ボランティアに関するイベントの企画なども行います。コーディネーターは、人と関わることが多く、どのように伝えたらいいか、相手の方が考えていることは何だろうということを常に心に留めています。
と、このように書くと、なんだか私が、ボランティアの方に何かをしている立場のように聞こえるかもしれませんが、実は…
毎日、10名から15名のボランティアが事務所に来て、たくさんの業務をしてくださっています。
ボランティアの皆さんは、「子どもたちや誰かのために何かをしたい」「みんなと一緒に幸せになりたい」「支援は難しいけれど、働きで誰かのお役に立てれば」などさまざまな想いを持って、自分の大切な時間を割いて来てくださっています。しかし、途上国の子どもたちに対するものだけではありません。
WVのスタッフ、そして私にも向けられています。私という存在を大切に思ってくださっているという最高の贈り物を、毎日私は受けています。
そして、私が休むことなく、毎日出勤できているのは、この愛のパワーのおかげだと思っています。
また、家で一生懸命お手伝いをして手にした大切なお金を、先生と一緒に募金としてWVJに持って来てくれる3~5歳のお子さんたちがいます。彼らも、使用済み切手を切るなどのボランティア活動に参加してくれます。幼い子どもたちの優しい心、人を思う心に励まされています。
チャイルド・スポンサーシップは、支援するチャイルドたちが、健やかな成長ができることを目指しています。
支援を受けている子どもたちが、具体的な保健衛生、水資源開発、農業指導、収入向上、教育などの支援を受けるのみでなく、遠い日本に住むご支援者、3~88歳のボランティアの方、スタッフからのたくさんの想いと愛を受け、成長し、また周りに流していってほしいと願っています。
そして私自身は、いつも自分の言葉と行動に、「愛はあるのかい?」と問いかけ、愛を受けるばかりでなく、流してしていけるよう、今日も業務に励んでいきたいと思います!
(スポンサーサービス課 手紙ボランティアチーム 下崎香世)
この記事を書いた人
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世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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