入団のきっかけ~私を襲った4つの災難 その3
救急窓口では痛め止めをくれただけだった。 運悪くそれは金曜日で、翌朝長距離バスで首都に着いたが、週末はどこの歯科医も開いていなかった。半欠け前歯はズキズキと痛み、さらに何かが当たると飛び上るほどの激痛が走った。ほとんど食事もとれないまま、長...
救急窓口では痛め止めをくれただけだった。 運悪くそれは金曜日で、翌朝長距離バスで首都に着いたが、週末はどこの歯科医も開いていなかった。半欠け前歯はズキズキと痛み、さらに何かが当たると飛び上るほどの激痛が走った。ほとんど食事もとれないまま、長...
それから数日後、私は先住民の人々の村が点在する、美しい湖のほとりを旅していた。しかし、穏やかで風光明媚な風景にはまるで似つかわしくない状況に私は陥っていた。 猛烈な腹痛、下痢、嘔吐、悪寒、高熱。 さわやかな気候なのに、体の震えが止まらず、歯...
人間誰でも、それまでの人生を振り返った時に、良くも悪くも「もし、あの時ああいうことが起こらなかったら、自分の人生はもっと違うものだったろう」と思うような出来事がいくつかあるのではないだろうか。 その時にはそれが将来自分にどんな意味を持つよう...
ワールド・ビジョン・ジャパンに入団して、もう少しで一ヶ月になります。 光陰矢のごとしとはこの事です。 毎日、学ぶ事が本当にたくさんあるので、一日が過ぎるのがとても早く感じています。 私は、ジュニア・プログラム・オフィサー(JPO)として、緊...
首都ポルトープランスから、国連が運行するヘリコプターで北西にあるラゴナーブという島を訪れました。前回のブログの中でお伝えした現地ニーズ調査の結果を実際の支援につなげていくための事業地訪問が今回の目的です。 GPSロケーションのずれもあり降り...
現在支援を実施している首都ポルトープランス以外の地域で、ニーズ調査を始めています。 これは地震に被災した人々が今どんな現実に直面し何を必要としているのかを知り、それらを受けて私たちが今後どこでどのような活動を実施していったらよいか長い目で検...
私が寝泊りしている宿には、裏庭のようなオープンスペースがあり、近所に住む人々が家族用テントを張って暮らしています。 そのほとんどは、家はあるけれど地震によりひびが入ったため建物の中では怖くて眠れない、地震の恐怖がよみがえるというのが理由から...
キャンプでの食糧配給に参加してきました。現在は食糧といっても米のみの配布です。米はハイチでも主食。炊き込んだり炒めたり、米を使った料理のバラエティーは豊富ですが、日本人の私からするとどれもちょっと脂っこいのが特徴です。 以前もプレスリリース...
今、ハイチに来ていると友人に伝えたところ、タヒチにいるのかと聞き返されました。 あまりのイメージのギャップに思わず笑ってしまいましたが、今回の震災が起こるまで、この地に対する私自身の知識・理解も似たようなものだったかもしれません。 2週間前...
先日21日に出かけた調査の際、一人の男性と出会いました。 彼の名前はスタンレーさん(30歳)。 調査のため避難所に避難してきた被災者の方にお話を聞いていたところ、彼が僕のところに駆け寄ってきて言いました。 「よく来てくれました。今までどこの...