現場では、よく「面白いもの」を見かけます。ついつい写真を撮ってはみるものの、通常、事業報告書には使えない写真ですので、この場を借りて何枚かご紹介したいと思います。
チャンエンADPで行っている収入向上プロジェクトの一環で養鶏法の研修を受けた家庭を訪れた時のこと。昼間も薄暗い伝統的な家屋の中でインタビューを行っている最中、ふと横にある棚に目をやると、なんだか気になるものが…
人型をした木の根っこだそうです。人型の物を珍しがるのは、万国共通なのでしょうか?「何これ~!?」と、思わず写真を撮る私が可笑しかったのか、現場スタッフも村の方も爆笑していました。
その後、「養鶏法の研修の成果」、ということで、庭で女性が鶏に餌をやっている写真を撮ろうとした時、この家で飼っている子犬が、とととととーっと走ってきて、餌をやる女性の手に「お手」をしました。遊んでほしかったのでしょうか?
「かわいい~!」と、つい鶏はそっちのけで、その場面を撮影する私の後ろで、また爆笑が聞こえました。
でも、このキュートなワンちゃんのおかげで、それまで緊張していた女性の表情も一気に和らぎました。
次に、現場からチャンエン郡の中心地に帰る車の中から見かけた面白いものがこれです。
小さい丘の上に、後で電信柱を立てたのか、それとも何らかの理由で、もともと丘の上にあった電信柱の周りだけくり抜いたのか、なんとも不思議な光景です。雨季に崩れたりしないのか心配ですが…
またある時、ムオンチャADPモニタリングの移動中、山道を運転していたドライバーが急に車を止めました。「どうしたの?」と、窓の外を見てみると…
1羽の鷹が、ガードレールにつながれていました。
近所の住民が森の中で捕獲し、ペット用に販売しているようでした。この道は何回も通ったことがありましたが、今回、初めてベトナムの野生動物を見ました。事業地の山は、薪や材木、農地の確保のための木々の伐採によって、残念ながら、はげ山になっている所が多いのですが、鷹が住めるような場所もちゃんとまだあるのだな、と感じました。捕まってしまったのはかわいそうですが…
鳥つながりで最後にもう一枚。事業地の保健センターは、とてものどかです。コミューン保健センターの敷地の周りでは、ヤギや鶏が走り回っています。うっかりドアを開けていたりすると、下の写真のように、分娩室にもヒヨコが侵入してきます。(左側の椅子の下にヒヨコ)
「後でちゃんと除菌作業をするから大丈夫」と、ピヨピヨ鳴くヒヨコを部屋の外に追い出しながら、保健スタッフは言っていましたが、きっと日常茶飯事のことなのでしょう。事業では「感染症予防」や「清潔なお産環境」を推進していますが、「これが現実なんだなー」と思い、カメラに収めました。
このように、また現場で何か面白いものを見つけたらご紹介したいと思います。
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この記事を書いた人
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上智大学比較文化学部卒業(専攻:社会学・文化人類学)。ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院でMSc. Reproductive & Sexual Health Research修士を取得。
2010年1月 ワールド・ビジョン・ジャパン入団。2012年12月より2016年3月までベトナム、2016年4月から2018年3月までエチオピア駐在。専門領域は母子保健。
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