2013年3月11日より、マラウイの中部にあるンチシ県にて、『ンチシ県母子保健関連施設整備事業』がスタートしました。この事業は、外務省のNGO連携無償資金協力を通じて実施しており、先輩プログラム・オフィサーの藪崎スタッフと、事業の管理・運営をするために、マラウイで駐在をしています。
さて、マラウイに到着してからおよそ4カ月が経ちました。
これから事業のことをはじめ、マラウイ生活の中で見て感じたこと、体験したことを紹介させていただきたいと思います。
その第一弾として、マラウイの「道」についてご紹介いたします。
マラウイはどこにあるの?と思う方も多いかもしれませんが、アフリカ大陸の南部に位置する人口およそ1300万人の非常に小さな国です。
地図で見るととても細長く国土も小さいのですが、山が多い上に、整備されていない道もまだまだたくさんあるため、少しの距離を移動するのにも多くの時間を要します。
また、列車も走っていないため、人やモノの移動は陸路で道路のみに限られています。
その長く果てしな~く続く道を進んで行くと、様々な発見があります。
とにかく、どこへ行っても人々が延々と果てしなく続く道を歩いている、もしくは(重量オーバーの)自転車をこいでいます。
マラウイの公共交通機関はミニバスか、ミニバスが走れないような辺鄙な地域ではトラックですが、ほとんどの場合、定員・重量オーバーです。
このミニバスやトラックが真っ黒の排気ガスを出しながらノロノロと走っている光景は決して珍しくありません。
人だけではありません。ヤギ、鶏、ひよこ、犬、牛が突然道路を横断してくることは日常茶飯事!そしてごく稀に、バブーン(マントヒヒ)だって横断します。
どんなに山の奥深くに入って行っても、そこには村があり、人々は生活しています。その人たちをつないでいるものが、道なのです。
こちらに来て4カ月、マラウイの道での出会いはいつも心をポカポカにしてくれます。とくに、一所懸命に車を追いかける子どもたちや、こちらを見てニコッと笑って手を振ってくれる子どもたちを見るたびに、「よしこの地で今日も頑張ろう!」と気持ちが引き締まります。
この事業も、マラウイの道のように、遠い果てに住んでいる人たちにもしっかり届くように、そして私たちが彼らとつながれるように、祈るばかりです。
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