移民の子どもたちを守る ―バサ長老の決意
白く長いあごひげ、顔に深く刻まれた皺(しわ)。28年前に故郷のミャンマーを離れ、いま国境の川をはさんだタイの町で暮らすバサさんには、まさに長老と呼びたくなるような風格があった。「子どもたちこそが我々の未来です。私はその未来を守りたいのです」...
白く長いあごひげ、顔に深く刻まれた皺(しわ)。28年前に故郷のミャンマーを離れ、いま国境の川をはさんだタイの町で暮らすバサさんには、まさに長老と呼びたくなるような風格があった。「子どもたちこそが我々の未来です。私はその未来を守りたいのです」...
チャイルド・スポンサーの皆さまに年に1度お届けしている成長報告。報告書に貼ってあるチャイルドの写真を毎年楽しみにしてくださっている方も多いかと思います。ワールド・ビジョンでは、全世界で支援を受けている400万人以上のチャイルドの成長報告を毎...
東日本大震災の復興支援事業に従事していた2011年、東北の町で「近助(きんじょ)」(近所の人や同じ地域の人が助け合うこと)というフレーズを耳にした。一方、ワールド・ビジョン・ジャパンが行っているチャイルド・スポンサーシップなどの開発援助・緊...
先日、ヨルダンを訪問しました。 首都アンマンは旧約聖書に登場するアンモン人の国があったそうですし、旧市街の丘の上にローマ時代の遺跡も残る、歴史ある美しい街です。 ヨルダンは、テロの発生はありますが、それよりは交通事故が心配だと言われるくらい...
「この手紙は本当にチャイルドが書いたのですか?達筆すぎて、大人が書いたのに違いないから、確認してほしい」 チャイルド・スポンサーから、少々お怒りのご様子でお問い合わせがありました。 手紙のベトナム語は、確かに美しく流れるように書かれていまし...
数年前の話になってしまいますが、ベトナムのスポンサーシップ・ボランティア研修に参加した時のことをシェアしたいと思います。 スポンサーシップ・ボランティアとは、 チャイルド・スポンサーさんからのお手紙をチャイルドに渡し、その返信を回収し、チャ...
「希望のたね」、これはワールド・ビジョン・アフガニスタン事務局長が今年3月に来日した際に語った言葉です。 彼自身がどのようにしてアフガニスタンの小さな少女に希望の種を届けることができたのか、そして今でも多くの困難を抱えるアフガニスタンの人々...
福島子ども支援事業を担当している渡邊いずみです。 5月のとある土曜日、福島県三春町にある畑に5歳から高3までの子どもたち8名ほどが集まりました。 ほとんどの子どもたちは富岡町、川内村から避難し、郡山市や三春町の仮設住宅で生活しています。日頃...
大分前に、国際協力に携わる先輩たちと話していたとき、「やっぱり最初の赴任地は思い入れが深い」という話題になった。初めての赴任地は、比べる対象もない上に、日本を離れて初めて自分の足で途上国を歩む経験は、確かに新鮮だし、毎日が想定外なのだと思う...
今から4年前、当時パレスチナのヨルダン川西岸地区に滞在していた私は、初めて「難民キャンプ」に足を踏み入れました 。 その時にいちばん驚いたことは、そこはすでに「キャンプ」ではなく、避難してきた人々が密集したスラム街のようだったことです。戦闘...