【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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2013年、最初に訪れた国

ソマリア

ソマリア

2013年、私が最初に訪れた国は、ソマリア。アフリカの角にあり、ジプチ、エチオピア、ケニアに接していて、アフリカで一番海岸線(3,025km)が長い国。今は、まさに日本の残暑のような暑さです(35度くらい)。

この国は、過去20年以上政情不安、内戦、そして、2011年には、60年ぶりと言われるほど深刻な干ばつ、それに伴う食糧危機により、ソマリアの人口750万人のうち約320万人が生命の危機に瀕しました。

今回私は、干ばつや武力衝突から逃れてきた避難民が約28,000人集まっている、エチオピア国境から250メートルにあるドロの町を訪れました。この町で、ワールド・ビジョンは2011年より、緊急人道支援(水・衛生、保健・栄養、子どもたちへの支援)を行ってきました。

干ばつの影響を受けた子どもたちやその家族への支援は、緊急時の支援だけでなく、将来の災害で、生計手段を失い、再び食糧を求めて避難することがないように、牧畜民(定住民、半定住民)や町に住む人々の干ばつに対する復元力(Resilience:レジリエンス)を高めるための長期的な支援が大切です。その際には、ソマリア国内で緊急人道支援に関わる国連、NGOなどと活動場所や内容などの緊密な連携・調整が必要です。

建設中の保健所で(右から3番目が筆者)

建設中の保健所で(右から3番目が筆者)

今年3月より、デンマーク国際開発庁(Danish International Development Agency: Danida)より助成を受けて、ゲド州ドロ郡や隣接する郡で干ばつに対する復元力を高めるための事業を始めます。今回の訪問では、ワールド・ビジョン・ソマリア事務所とともに事業を始めるための準備として、連携団体のデンマーク難民支援協会(Danish Refugee Council: DRC)、イタリアの人道支援団体(Cooperazione Internazionale: COOPI)や地域のリーダーと活動の内容について話し合ったり、世界食糧計画や国際連合食糧農業機関(FAO)と活動について調整をしたりしました。

ソマリアでは、今なお治安が不安定ですので、チャイルド・スポンサーシップによる長期支援は難しいですが、ソマリアの子どもたちや家族に寄り添った支援を続けていきたいと思います。

ワールド・ビジョンでは、ソマリアと同様に干ばつの影響を受けやすいケニア、タンザニア、エチオピアなどの国々でもチャイルド・スポンサーシップを通した長期支援の中で、災害からの復元力を高める働きを行っています。

この記事を書いた人

伊藤真理支援事業第1部 人道・開発事業第3課 課長
大学でスワヒリ語(東アフリカの言語)・アフリカ地域学を学んだ後、在ケニア日本大使館において在外公館派遣員として勤務。そこで、ストリートチルドレンへのボランティアを経験したことから、困難な状況にある子どもたちへの支援がライフワークに。留学、タンザニアでの協力隊を経て、2003年2月よりワールド・ビジョン・ジャパンに勤務。リベリア、スーダン、南スーダン駐在を経て、2010年5月より東京事務所勤務。現在、緊急人道支援課長。関西に住む3人のかわいい甥っ子・姪っ子たちの成長が元気の源。
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