【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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初めの一歩 〜チャイルドへの手紙〜

出張から戻ってきて、ルワンダのチャイルド、ビヨンセちゃんの成長報告が送られてきていたことを思い出した。まだ、一回もビヨンセちゃんに手紙を送っていなかった。筆不精の私にとっては、手紙を書くことは、大きなハードルだ。

支援地から届いたチャイルドの成長報告

支援地から届いたチャイルド(ビヨンセちゃん)の成長報告

昨年、関西に住む甥(おい)っ子・姪(めい)っ子宅に遊びに行った時に、8歳の姪っ子が英語の宿題に乗り気でない姿を見て、ハッとひらめいた。そうだ、「姪っ子と一緒に手紙を書こう」、と。筆不精の私 × 姪っ子のコンビだ。この機会を通して、姪っ子もルワンダに関心を持ってくれるかもしれない。

早速、義理の妹にアイデアを共有すると、なんと姪っ子が、「ビヨンセちゃんとお友だちになりたい ❤」と心躍らせた、とのこと。

義理の妹のサポートを得て、姪っ子はパイナップル型の手作り絵本を作ってくれた。

8歳の姪っ子がチャイルドのために作ったパイナップル絵本。最初は、英語やルワンダへの興味を持ってもらうために勧めた、チャイルドとの交流であったが…

8歳の姪っ子がチャイルドのために作ったパイナップル絵本。最初は、英語やルワンダへの興味を持ってもらうために勧めた、チャイルドとの交流であったが…

心を込めて作ってくれた絵本の中身だけでなく、温かいこころに思わず泣いてしまった。当初は、姪っ子の英語のモチベーション・アップというねらいがあったが、チャイルドへの手紙プロジェクトを通して、実は私が教えられた。

大切なのは、誰かと「大切なお友だち」になりたい、という純粋なこころ。私は、姪っ子に英語に関心を持ってもらう、ルワンダに関心を持ってもらう、という大人側のねらいがあったが、姪っ子にとって、ビヨンセちゃんは「大切なお友だち」。

ルワンダの子どもたち

ルワンダの子どもたち

純粋なこころを大切にしながら、これからも、姪っ子と私のゆっくりペースで手紙を書いていきたい。少し出遅れたけれど、これからクリスマス・カードの準備を始めようと思う。

ルワンダの空から(ルワンダ出張時に筆者が撮影)

ルワンダの空から(ルワンダ出張時に筆者が撮影)

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チャイルド・スポンサーシップでは、文通を通してチャイルドと交流していただくことができます(任意です)。
チャイルドに手紙をお送りいただくと、4~5カ月ほどで返事が来ます。また、年始年末のころ、クリスマスや新年のカードがチャイルドから届きます。

チャイルドへの手紙は必ず書かなければならないものではありませんが、もし送っていただければ、チャイルドにとっては自分を応援してくれている人を知ることが、大きな励まし、喜びとなるでしょう。

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◎◎ 何もかもはできなくとも、“何か”はきっとできる ◎◎

この記事を書いた人

伊藤真理支援事業第1部 人道・開発事業第3課 課長
大学でスワヒリ語(東アフリカの言語)・アフリカ地域学を学んだ後、在ケニア日本大使館において在外公館派遣員として勤務。そこで、ストリートチルドレンへのボランティアを経験したことから、困難な状況にある子どもたちへの支援がライフワークに。留学、タンザニアでの協力隊を経て、2003年2月よりワールド・ビジョン・ジャパンに勤務。リベリア、スーダン、南スーダン駐在を経て、2010年5月より東京事務所勤務。現在、緊急人道支援課長。関西に住む3人のかわいい甥っ子・姪っ子たちの成長が元気の源。
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