【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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ベトナムの育児休暇

今年もブログを通して、現在実施しているベトナム事業のこと、ベトナム駐在をしていて発見したことなど発信していきたいと思います。今年もよろしくお願いいたします!

さて、最近のベトナムニュースでちょっと興味を惹かれたものをご紹介します。
今年の1月1日から改正社会保険法が発効されたとのことで、その改正のポイントひとつとして産休制度があがっていました。

事業地でのお母さんと子どもたち

事業地でのお母さんと子どもたち

今まではなかった男性労働者も、配偶者が出産したら有給休暇(通常分娩5日間)が取得できるようになったとのことです。また、出産が原因で生まれた子の母親が死亡した場合は、その夫または子の養育者に6カ月の育児休暇が認められるとのことです。(女性は2013年から6カ月間の産前産後休暇を取得できることになっています)

事業地でのお母さんと子どもたち

事業地でのお母さんと子どもたち

ベトナムは社会主義国のためか、働く女性が非常に多い印象をうけます。実際に私が現在働いているワールド・ビジョン・ベトナムの事務所内も女性スタッフが多数を占めています。そして、若く見えても実はワーキング・ママである女性スタッフがとても多いです。

事業地でのお母さんと子どもたち

事業地でのお母さんと子どもたち

ワールド・ビジョン・ベトナムの事務所でも、代わりばんこに誰かしらが産休に入っているように思います。ベトナムでは、女性も結婚、出産後も働き続けることが多く、ハノイのような都会では、両親や親せきに子どもを預けたり、また0歳児から入れるような幼稚園に預けるとのことです。(ちなみにベトナムの幼稚園は朝7時からやっており朝食も出してくれるところも多いです!)

事業地でのお母さんと子どもたち

事業地でのお母さんと子どもたち

もちろんこれらは、都市での働く女性の話であって現在、私が担当している事業の事業地にいる山岳少数民族たちは状況がまったく違います。主に畑仕事に従事している彼女たちは、時には産気づくその時まで畑で働いていたり、出産した翌日からまた畑仕事を開始することもあります。

私たちの事業でも、安全なお産をするために妊産婦に十分な休養をとってもらうことを、妊産婦自身や配偶者、また一緒に住んでいる義理の両親に伝える活動を行っています。

出産・育児への男性の理解・参加が進むことは、女性にとっては大歓迎です。今回の法改正が少しずつでも普及し、妊産婦さんのためになることを願いつつ、今年も少しでも多くの安全なお産が行われるように働いていきたいと思います。

この記事を書いた人

三浦真穂
大学院在学中にフィリピン留学をし、ストリートチルドレン保護のNGO活動に参加する。大学院修了後、他NGOにてタイ、ラオス事業を担当し地域開発に関わる。その後モンゴル駐在にてマンホールチルドレン保護事業、リベリア駐在にて帰還民支援事業などに従事する。2011年1月にワールド・ビジョン・ジャパンに入団し、支援事業部 緊急人道支援・グラント事業課 アジアチーム所属。2011年1月~2012年4月まで、ソロモン諸島に駐在。2012年11月から2016年6月まで、ベトナムに駐在。
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