【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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ベトナム:事業終了後の業務について

ベトナムは旧正月を祝うため、先週1週間はお正月休みでした。私もハノイに駐在してから4回目のお正月を迎えましたが、年々お休みが長くなってきています。

事業地の病院でお母さんと赤ちゃん

事業地の病院でお母さんと赤ちゃん

さて2012年12月より始まりました「ディエンビエン省における妊産婦・新生児の健康改善事業」も2015年2月9日に無事に終了いたしました。
当事業は、3年2カ月、ベトナム、ディエンビエン省の山岳少数民族のお母さん、赤ちゃんのために保健・衛生の事業を実施してまいりました。皆さまのご支援ありがとうございました。

ベトナムで4回目のお正月を迎えたと書いた私は、現在事業終了後もまだハノイに駐在しております。事業が終わったのに何しているの?と思われる方もいるかと思いますので、今日は簡単にどのような仕事が残っているのかを紹介させてもらいます。

まずどの事業でもそうですが、事業が終了したら報告書の作成が必須です。特に私の担当した事業は外務省のNGO連携無償資金をいただき実施した事業ですので、外務省宛てに報告書を作成する必要があります。

事業地で家庭訪問した家族

事業地で家庭訪問した家族

報告書はこの3年間でどのような活動を実施したか、またそれらの活動によってどのような成果が現れたかを述べる必要があります。そしてもうひとつ大事な報告書があります。それが会計報告です。ワールド・ビジョンに寄せられる募金、そして日本の皆さまの税金で可能になる政府助成金を使って事業を行っていますので、資金を具体的に何に使用したのかを明らかにする必要があります。また資金使途の透明性を確保するためにも、外部監査を受けます。事業実施期間中に会計担当者により、会計はきちんと記録されていますが、最終的につけ間違いがないか、記載名に変更はないかなどを最初から全部確認していきます。

ワールド・ビジョン・ベトナムのハノイ事務所の様子

ワールド・ビジョン・ベトナムのハノイ事務所の様子

これらの準備を事業終了後にはできる限り早く行い、精確な報告書を提出する必要があります。そのために私は、事業終了後もベトナムに残り、現地協力団体であるワールド・ビジョン・ベトナムと協力して報告書のまとめに取り掛かっているところです。

 

先月の事業終了時ワークショップでの集合写真

先月の事業終了時ワークショップでの集合写真

外務省「日本NGO連携無償資金協力」による事業について

この記事を書いた人

三浦真穂
大学院在学中にフィリピン留学をし、ストリートチルドレン保護のNGO活動に参加する。大学院修了後、他NGOにてタイ、ラオス事業を担当し地域開発に関わる。その後モンゴル駐在にてマンホールチルドレン保護事業、リベリア駐在にて帰還民支援事業などに従事する。2011年1月にワールド・ビジョン・ジャパンに入団し、支援事業部 緊急人道支援・グラント事業課 アジアチーム所属。2011年1月~2012年4月まで、ソロモン諸島に駐在。2012年11月から2016年6月まで、ベトナムに駐在。
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