貧困によって選択の自由を奪われている子どもたちが、自分の意志でスポンサー選ぶことができるチャイルド・スポンサーシップのまったく新しい始め方Chosen[チョーズン]。いよいよ日本でも5月5日(こどもの日)からお申込み受付を開始します。
1年半前、Chosen[チョーズン]を通してチャイルド・スポンサーシップを始めた元ワールド・ビジョンスタッフの飯干ノアさんが、自身の体験・思いをブログにしてくださいました。
こんにちは、ワールド・ビジョン元スタッフの飯干ノアです。
「開発途上国に住む子どもたちが自らスポンサーを選べる」
2019年、冬のこと。ワールド・ビジョンのアメリカオフィスで始まったChosen[チョーズン]。その新しい取り組みをテスト的に日本で開始するのにあたり、一足早く職場内でChosen[チョーズン]でチャイルド・スポンサーシップに参加希望者を募る旨がアナウンスされた際、そう説明がありました。
「支援を受ける側の子どもたちが主体的に選択できるなんて!」と、普段何気なく聞いている職場のアナウンスに初めて胸がドキドキしました。 説明が終わった後すぐに、私は担当スタッフにチャイルド・スポンサーになりたい旨をメールしました。
なぜ私がChosen[チョーズン]が開始されたタイミングでチャイルド・スポンサーになろうと思ったのかと言うと、子どもたちが「自分で何かを選択する」という経験の一部になりたいと思ったからでした。
私には日々、選択肢があります。何を食べるか、何を着るか、自由な時間を誰とどのように過ごすか。人生を振り返ってみても、選択肢の多い人生でした。進学するかしないか、どこの学校に進学するか、長期の休みをどのように過ごすか、どのような職業に就くか。それらはひとえに私が日本という国に生まれ、恵まれた家庭環境で育ったからに過ぎません。
開発途上国の多くでは、特に子どもは、貧困や紛争を背景として、自分で何かを選択するということができないことが多いです。何を食べるか、何を着るか、進学できるのかできないのか、学校に行かずに働かないといけないのか。自ら何かを選択し、失敗と成功体験を繰り返していくという、成長の過程で重要なことができない状況が多々あります。
「自分で何かを選択する」というのは、自己効力感(自分には〇〇ができる能力と可能性がある!という信念)に繋がると私は思います。だからこそ、Chosen[チョーズン]の取り組みが、「支援者が自分を選んだんじゃなくて、僕・私が支援者を選んだんだ!自分には選択する権利と力があるんだ!」と、子どもたちが感じるきっかけになったらと思い、チャイルド・スポンサーになることを決めました。
私を選んでくれた、ケニアのトゥペトちゃん
参加申込の手続きとして自分の写真を提出してから数週間後、ケニアに住むトゥペトちゃんが私をチャイルド・スポンサーとして選んでくれた旨連絡がありました。
「どの子からも選ばれなかったらどうしよう、、」と内心心配していたので、連絡があった時には、ホッとしたのと同時に、「どんな子が私を選んでくれたんだろう?」と、とてもワクワクしました。
現地から届いたトゥペトちゃんの手紙には、学校に通っていること、また、彼女のコミュニティでは、牛、やぎ、羊などの家畜を飼育していることが書かれていました。彼女が住むケニアの広大な地に思いを馳せながら、これからも彼女の人生における選択肢が広がることを願ってやみません。そして、その過程の一端を担えることを、とても光栄に思います。
選択肢があるのは当たり前?
みなさんは今日朝起きてから今この瞬間まで、どれだけの選択肢がありましたか?
何を食べるか、何を着るか、自由な時間を誰とどのように過ごすか。
日本では当たり前な小さな選択も、開発途上国の子どもにとっては、そもそも選択肢がないものかもしれません。
Chosen[チョーズン]の取り組みを通じて、一人でも多くの子どもに、自ら選択する機会が生まれることを願っています。
飯干 ノア
Chosen[チョーズン]は、貧困によって選択の自由を奪われている子どもたちが、自分の意志でスポンサーを選ぶことができるチャイルド・スポンサーシップのまったく新しい始め方。いよいよ、ここ日本でも、2021年5月5日 こどもの日から200人限定でお申込み受付をスタートします。Chosenについて詳しくはコチラ
この記事を書いた人
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世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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