【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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村落出産介助者活躍中

事業で修了者に提供した村落介助者キットを持って出発

事業で修了者に提供した村落介助者キットを持って出発

以前からこちらのブログでもたびたび紹介させていただいている村落出産介助者。第1期生が誕生してからもうじき1年が経ちます。今回は昨年8月に卒業した1期生の中の一人、ライさんの仕事ぶりを紹介していきます。

まだ実際の分娩介助はしていないというライさんですが、村落出産介助者の主な目的は、保健センターや病院での分娩を妊婦さんたちに促していくことにあります。そんな彼女が産前健診のために家庭訪問に行くというのに一緒に行かせてもらいました。

妊婦さんの脈を計ります

妊婦さんの脈を計ります

2人目の子を妊娠中のお母さんはまだ18歳。現在妊娠7カ月です。7カ月になるけれど、またコミューン保健センターには一度も健診に行ったことはありません。しかし村落出産介助者であるライさんによる家庭訪問での産前健診はすでにこの日で3回目です。

メジャーで腹囲や子宮底長を計ります

メジャーで腹囲や子宮底長を計ります

ライさんは、慣れた手つきでバッグからストップウォッチを取り出して脈をはかります。メジャーを持って、腹囲、子宮底長を計っていきました。その後血圧計も出して、血圧を測ってノートに記入。また胎児の心音を聞くために、トラウベを使用しました。貧血チェックのために下まぶたの裏を見たり、足のむくみを調べたりしました。

ライさんによるとこの妊婦さんは少々貧血気味であるが、赤ちゃんは元気でいるとのこと。すでに渡している鉄剤を忘れずに毎日飲むようにと指導していました。

トラウベで赤ちゃんの心音を探します

トラウベで赤ちゃんの心音を探します

また私が「出産はどこでする予定ですか」と聞いたら、妊婦さんとそのご主人は、「コミューン保健センターでします」とすぐに答えてくれました。7カ月のお腹を抱えても、毎日畑に出て仕事をしている妊婦さん。無事に赤ちゃんが生まれてくるまで、ライさんは彼女を見守りながら、コミューン保健センターにも状態を連絡して連携体制を作っています。

村の妊婦さんと赤ちゃんのために、今日もライさんは村落出産介助者として元気に働いています。

この記事を書いた人

三浦真穂
大学院在学中にフィリピン留学をし、ストリートチルドレン保護のNGO活動に参加する。大学院修了後、他NGOにてタイ、ラオス事業を担当し地域開発に関わる。その後モンゴル駐在にてマンホールチルドレン保護事業、リベリア駐在にて帰還民支援事業などに従事する。2011年1月にワールド・ビジョン・ジャパンに入団し、支援事業部 緊急人道支援・グラント事業課 アジアチーム所属。2011年1月~2012年4月まで、ソロモン諸島に駐在。2012年11月から2016年6月まで、ベトナムに駐在。
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