【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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ダルフール日記①:チーム作りは同じ釜の飯を食うことから始まる 1

場所:ワールド・ビジョン・北スーダンのチーム・ハウスNo.2(南ダルフール州都ニヤラ市内)

様々な意味でチャレンジの多いダルフールで働く中で、気分転換の一つは、学生寮のようなチーム・ハウス[i]で台所を共にする同僚と囲む食事だ。私が住むチーム・ハウスNo.2には10人(ケニア、ウガンダ、タンザニア、ジンバブウェ、バングラディッシュ、日本出身)が住んでおり、そのうちケニア出身のジョイス、バングラディッシュ出身のロバートの2人と台所を共にしている。食文化的に多彩で嗜好も各自違うが、その中で各自の好みを尊重しつつ、共通項を探り、週6日(日~木・土曜日)スーダン人のコックのフセインに料理を作ってもらっている。

コックのフセイン

コックのフセイン

ある日の食事

ある日の食事

金曜日はイスラム教徒の休日に当たるため、ジョイス、ロバートと一緒に地元の食材でカレーやケニア風シチューやスーダンの主食アシダ[ii]、チヤパティなどを作っている。いろいろな料理を学ぶいい機会である。今日は、地元の鳩を使った料理に挑戦だ。

チヤパティを作るジョイスとロバート

チヤパティを作るジョイスとロバート

完成した鳩カレー、インド風サルサ、アシダ

完成した鳩カレー、インド風サルサ、アシダ

[i]治安が安定していないため、国際スタッフ22人はチーム・ハウス3ヶ所に分かれて共同生活を送っている(トイレ、シャワー、台所共同)。国籍は、ガーナ(2)、シエラレオネ(1)、エチオピア(3)、ケニア(5)、ウガンダ(1)、タンザニア(1)、コンゴ(1)、マラウィ(1)、ジンバブウェ(5)、バングラディッシュ(1)、日本(1)と多彩だ。
[ii] 地元ではひえや粟などの雑穀を熱湯で溶いた蕎麦がきのようなものを主食としている(タンザニア・ケニア、ザンビア・マラウィ、ジンバブウェではとうもろこしの粉で作りウガリ、シマ、サザと呼ばれている)。

この記事を書いた人

伊藤真理支援事業第1部 人道・開発事業第3課 課長
大学でスワヒリ語(東アフリカの言語)・アフリカ地域学を学んだ後、在ケニア日本大使館において在外公館派遣員として勤務。そこで、ストリートチルドレンへのボランティアを経験したことから、困難な状況にある子どもたちへの支援がライフワークに。留学、タンザニアでの協力隊を経て、2003年2月よりワールド・ビジョン・ジャパンに勤務。リベリア、スーダン、南スーダン駐在を経て、2010年5月より東京事務所勤務。現在、緊急人道支援課長。関西に住む3人のかわいい甥っ子・姪っ子たちの成長が元気の源。
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