【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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医療トレーニング

トレーニング開始式

トレーニング開始式

先日は、事業地での保健施設に対する医療機器の供与について書きました

専門的な機械を渡しても、実際にはその機械を使用する人たちが重要です。「ディエンビエン省における妊産婦・新生児の健康改善事業」では、医療機器の供与と併せて各保健施設の医療スタッフに対して、医療トレーニングを実施しています。

緊張する受講者たち

緊張する受講者たち

主な医療トレーニングは、ベトナム国の首都ハノイにて行われています。ハノイにある国立医療トレーニングセンターと提携し、受講者のために必要なカリキュラムを組んでもらい、講義と臨床実習を合わせて行います。

そのため、今回ハノイに来て受講してもらうトレーニングは複数のトピックがあり、それぞれ3週間から8週間と長期のトレーニングです。ディエンビエン省の省立病院、または郡病院の代表としてトレーニングを受けに来てもらいました。

トレーニングの開始式では、ベトナム一の国立病院の大きさ、人の多さ、忙しいテンポに圧倒され、またこれから続く長期間のトレーニングを考え、受講生は緊張した面持ちで話を聞き、トレーニング内容の書いてある冊子を見ていました。また実際に長期間家族と離れているのは寂しいという声も出ていました。

修了式で受講者、教授陣、事業スタッフで集合写真

修了式で受講者、教授陣、事業スタッフで集合写真

それが最後の修了式では、参加した受講生全員が口を揃えて、トレーニングは非常にためになった、個々のレベルと必要に合わせて臨床実習も組み合わせてもらい分かりやすかった、早く自分の病院に帰って他のスタッフにここで学んだことを紹介したいと目を輝かせながら報告してくれました。

更に嬉しいことには、もっと最新の技術・知識を学びたいので、また来年もトレーニング参加の機会を与えてほしいと事業に要請してきました。

トレーニング開始時には、正直、みんな最後まで無事に修了できるだろうかと不安に思っていましたが、修了式の受講生たちの自信に満ちた笑顔を見ることができ、安心するとともにとても嬉しくなりました。このように人が成長していくのを見られるのが、事業に直接携わらせてもらっている者の特権ですね。

今後それぞれの病院に帰り、事業で供与した新しい医療機器を新たに得た知識を持って使用し、地域のお母さんや赤ちゃんの命を一人でも多く救ってほしいです。

この記事を書いた人

三浦真穂
大学院在学中にフィリピン留学をし、ストリートチルドレン保護のNGO活動に参加する。大学院修了後、他NGOにてタイ、ラオス事業を担当し地域開発に関わる。その後モンゴル駐在にてマンホールチルドレン保護事業、リベリア駐在にて帰還民支援事業などに従事する。2011年1月にワールド・ビジョン・ジャパンに入団し、支援事業部 緊急人道支援・グラント事業課 アジアチーム所属。2011年1月~2012年4月まで、ソロモン諸島に駐在。2012年11月から2016年6月まで、ベトナムに駐在。
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