こんなことがありました。
12月ベトナムでは、乾期で水不足が心配されていましたが、家庭菜園・学校菜園では支援により提供された野菜の種子が芽を出し始め、早いところでは少しずつ食事に使えるようになりました。
また、支援による研修で習った栽培方法を取り入れ、丁寧に手入れをしている様子が伺えました。
①ムオンチャ郡フアンガイコミューンのサンスオイ村に住むサオさんは、研修で習った若芽の植え替えの方法を実践していました。よく育っている若芽だけを別にして、間隔を広げて植え替えてやると、より早く大きく育つということを知り、早速そうしているそうです。(下写真 左:サオさん 右:植え替えの様子)
②同じ村のザンさんは、サオさんよりも少し早く種を蒔いたため、既に菜園にはほうれん草などが青々と茂っていました。娘と息子がフアンガイコミューンの中心部にある小学校に通っているため、週末に戻ってきたときにはその菜園で採れた野菜を持たせています。
これまでも乾期に野菜の栽培はしていましたが、より多く、多種類の野菜を子どもたちに食べさせられると喜んでいました。ザンさんも、サオさんと同様に植え替えの方法を用いて栽培していました。(下写真 ザンさんの菜園で)
③トアンザオ郡チュンズィン村でも、野菜を丁寧に世話している様子が観察できました。
芽吹いたばかりの若芽は直射日光に弱いため、影を作って守る必要があります。
そのため、訪ねた家の菜園では、バナナの木を割って薄くしたものを若芽にかぶせていました。
(村人たちが畑仕事でほとんど留守中だったため、写真だけ撮らせてもらいました。)
この記事を書いた人
- 埼玉大学工学部卒、英国マンチェスター大学(UMIST)IDPMにて開発プロジェクト計画・管理修士課程修了。国土交通省の公益法人でODAインフラ事業の形成業務や欧米諸国の建設行政に係る調査業務等を経て、2002年から2年間、UNDPタイ事務所へJPOとして赴任。2004年から約1年半、JICA東京にて都市開発課題の技術協力コンテンツ開発業務等に従事。2006年1月にワールド・ビジョン・ジャパン入団。
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