【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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発展途上国の子ども達の疑似生活体験をしてきました

先日、私は今年からご一緒に親善大使を務める酒井美紀さんとワールド・ビジョン・ジャパンで発展途上国の子供達の疑似生活体験をしてきました。大変貴重な疑似体験でした。この企画はアメリカで先に展開され大変な反響を得たものです。今回はテストケースでして、本格的な展示会は来年4月25日(金)~4月29日(火)アクアシティお台場にて開かれます。皆様も是非体験に行ってください。

私は4人いる子供のケースの中から、3歳のエマニュエルくんの疑似体験をしました。

エマニュエルはウガンダの貧困な村に住んでいます。その写真や展示物は今の日本ではおよそ想像がつかないほどの貧しさでした。一つ一つ部屋に入りながらエマニュエルの生活がだんだん分かっていきます。

出だしから父親はエイズで亡くなっていて、母親ももう間もなく死んでしまいエマニュエルは7歳のお兄さんとたった二人で生きて行かなくてはなりませんでした。父母親が恋しいでしょうに・・・3歳のエマニュエルはまだ7歳の兄に寄り添っていました。家の中には食べ物も無く、叔母さんを頼って行くのですが、「おまえ達の母親がエイズになったから悪いんだ」と追い出される。「家に帰ろう」と帰ってももう家は水害で崩れて無かった。絶望の中でも兄は「大丈夫だよ」と洞穴を住み処し、二人で身を寄せあってしばらく暮らしていました。食べるものは根っこ、川の水。7才の兄さんはエマニュエルにとってもう小さなお父さんみたいになっていたのです。

湿気った洞穴は体にこたえる。兄弟は空腹でひもじいし体調も崩れる。そんな中、兄はあるおじさんに言われて、お医者さんに弟を連れて行ったのです。「エイズのチェックでした」。

WorldVison-3このとき、私はもう気持ちはもうすっかりエマニュエルになっていました。せめて、反応はマイナスでほしい!と心のなかで叫んでいました。
行き着いた部屋は病院の待合室。結果が小さな窓から手渡されたとき「マイナス」私は泣き出してしまいました。良かった・・・良かった・・・。そしてこの二人はワールドビジョンのチャイルド・スポンサーシップのプログラムに引き取られ、やっとご飯を食べ、医療を受け、学校に行けるようになるのです。

私たちの毎日の生活、両親のいる生活。家がある、健康が有る。自分のものと言えるものがいくつありますか?幸せでないとなぜ言えるのでしょうか?私たちは何か見失っていませんか?私は今の人たちに気がついてほしいと心底思いました。私たちは幸せなのですと。

また、チャイルド・スポンサーシップはどんなにすばらしいことをしているかを再確認し、うれしく思いました。私は今2人の子供をスポンサーしてます。一人はフィリピンの女の子。もう一人はアフリカの女の子。皆さんも是非この体験をして見てください。自分の毎日が裕福で輝いて見えてくるでしょう。そして一日一善。是非してください。

ジュディ・オング オフィシャルホームページ

この記事を書いた人

親善大使 ジュディ・オングワールド・ビジョン・ジャパン親善大使
歌手・女優・木版画家。
1994年からワールド・ビジョン・ジャパンの親善大使として活躍。
「わたくしがワールド・ビジョン・ジャパンの親善大使となって活動をするようになって約10年がたちました。わたくし自身もチャイルド・スポンサーとして、2人のチャイルドの支援をしています。最近つくづく思うのですが、何事も楽しくないことは長続きしないと。チャリティに充てようと自分のもつ全部を使ってしまうと、そのあとが続かない。むしろ辛ささえともなってしまうことがあります。自分のできる範囲で分かち合い長続きのする活動にすればいいと。
わたくしたちに今できることは少しずつでも支援を送ることです。みなさまの持つものを分かち合って頂けないでしょうか? みなさまの暖かい愛の心をお待ちしております。」
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