ポパ県Larogor村は、主要道路よりかなり奥地に入った村です。この村には、ジャパン・プラットフォームより支援を受けて、住民とともに井戸1本の修復、家族用トイレ8基の設置を行いました。このトイレは左の男性のもの。カメラを構えると、子ども達がトイレに喜んで集まってきました。井戸は最近完成したもので、井戸の消毒を終えてから住民に引き渡します。
この村は、事業をおこなっている他の地域と同じく、内戦中に住民の大半が隣国シエラレオネへ避難しました。2ヶ月前にシエラレオネのゴンダマ難民キャンプから戻ってきた帰還民のオーガスティンさんは、Largor村と近隣の村々のシングル・マザー、元児童兵など22人(女性11人、男性11人)を対象に外部からの支援を受けず、ボランティアで洋裁を教え始めました。
オーガスティンさんは、ゴンダマ難民キャンプでSkill Trainingのコースをとり、洋裁コースを卒業しました。彼の夢は大きく、近隣の村に帰還したパン作りや染色コースを卒業した帰還民を講師として招いて、若者を対象にSkill Training学校を始めたいと語ってくれました。村の一角に自分達で地元でとれる資材を使って学校を建て始めました。写真は、洋裁教室の模様。
この記事を書いた人
- 大学でスワヒリ語(東アフリカの言語)・アフリカ地域学を学んだ後、在ケニア日本大使館において在外公館派遣員として勤務。そこで、ストリートチルドレンへのボランティアを経験したことから、困難な状況にある子どもたちへの支援がライフワークに。留学、タンザニアでの協力隊を経て、2003年2月よりワールド・ビジョン・ジャパンに勤務。リベリア、スーダン、南スーダン駐在を経て、2010年5月より東京事務所勤務。現在、緊急人道支援課長。関西に住む3人のかわいい甥っ子・姪っ子たちの成長が元気の源。
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