【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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ダルフール日記②:チーム作りは同じ釜の飯を食うことから始まる 2

スーダン人の同僚より家に招かれることがよくある。砂糖のたくさん入った自家製のレモンジュースに始まり、肉、シチュー、サラダ、チリソース(唐辛子にレモン汁を絞ったもの)、塩とパンが盛られた大きなお盆を囲んで一緒に食べる。イスラム教では左手は不浄な手とされるため、右手だけで食べる。きれいに手で食べるのは意外と難しいものだ。日本では食卓を囲むというが、こちらでは、お盆を囲むというのであろうか。美味しい食事もさることながら、スーダンの人たちの温かさ、寛大さには頭が下がる。
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食事の大切さは、ワールド・ビジョンの事務所のある南ダルフール州のニヤラだけでなく、事業地でもそうだ。事業地採用以外のスタッフ全てが単身赴任であるため、一日の仕事が終わると、当番のスタッフが買い物、夕食の準備、夕食後のお茶[i]の準備、食器洗いを甲斐甲斐しく行なう。疲れた現場での仕事の後に、月明かりの下で共にする食事は格別だ。現場でのイシューからダルフールの文化、家族の話まで話題に事欠かない。

[i] スーダンでは食事の終わりには必ずお茶が出てくる。お茶を飲まないと食事を終えた気持ちにならないようだ。

この記事を書いた人

伊藤真理支援事業第1部 人道・開発事業第3課 課長
大学でスワヒリ語(東アフリカの言語)・アフリカ地域学を学んだ後、在ケニア日本大使館において在外公館派遣員として勤務。そこで、ストリートチルドレンへのボランティアを経験したことから、困難な状況にある子どもたちへの支援がライフワークに。留学、タンザニアでの協力隊を経て、2003年2月よりワールド・ビジョン・ジャパンに勤務。リベリア、スーダン、南スーダン駐在を経て、2010年5月より東京事務所勤務。現在、緊急人道支援課長。関西に住む3人のかわいい甥っ子・姪っ子たちの成長が元気の源。
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