遠いアフリカの小さな国マラウイに来て早一年。
2013年3月よりNGO連携無償資金協力を通じて実施している「ンチシ県母子保健関連施設整備事業」に従事している。時が経つのはあっという間で、ここまで1年3カ月立ち止まることなく走りに走って来た。何のために?それはより多くの人々が安全なお産ができる環境を整えるためにほかならない。
「ンチシ県母子保健関連施設整備事業」ではマラウイ中央に位置するンチシ県にて産科棟や水道設備を整備する活動を行っている。ここマラウイでは多くのお母さん達が医療設備の不足から自宅での出産を余儀なくされ、産後に必要な処置も十分に受けられないままに、命を落としていく。そして、赤ちゃんまでも同様に尊い命を奪われる。
でも、産科棟を建てれば多くのお母さん達たち救えるのだろうか?医療施設に清潔な水が通れば、赤ちゃんたちが助かるのだろうか?答えは「ノー」。それだけでは十分ではない。
自宅での出産を推奨する伝統的な慣習に慣れ親しんでいる人々の意識を変え、医療従事者にも十分な知識を持ってもらう。その上で、医療施設・設備を整え、お母さん達に安らかな気持ちでお産に臨んでもらう。
そしてもちろん、政府にもお産を取り巻く環境にもっと目を向けてもらうべく声を上げる。安全なお産を取り巻く環境を整えるにはまだまだやるべきことが残されている。ワールド・ビジョンでさえできることは限られている。
そこで、マラウイの人々ならだれもが知っている日本の人々が、マラウイの国の現状を知り、その現状を変えたいという思いから声を上げ、マラウイの人々のためにアクションを起こしていると知ったらどうだろうか?それは、マラウイを変えるパワーにならないだろうか?
すべての人々に何もかもはできなくとも、誰かに何かはできるはず。そう、きっとできる。
マラウイは今、多くの人々の力を必要としている。一人でも多くのお母さん、赤ちゃんたちを救うために。
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世界中の子どもたちが、5歳の誕生日を迎えられるために。
子どもたちの命を救いたい。
その気もちを絵や言葉、写真にした「アクション」をあつめ、
世界のリーダーたちに届けます。
命の木プロジェクトに参加してください。2014年7月31日までに3万件のアクションを募集します!
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