ベトナムのお正月は旧正月を祝います。ベトナムではテトといいます。
今年は2月9日が大晦日、2月10日が元旦です。ですので今は師走、年の瀬です。
お正月は田舎に帰り、家族で集まる人がほとんどです。
ワールド・ビジョン・ベトナムのスタッフもそろそろ休暇を取り始める人がいます。
ハノイの町中もすでにお正月を迎えるモードです。いくつか写真とともに紹介させてもらいます。
テトにかかせないのが赤い桃の花。町中の路上で売られています。
桃の木に悪霊を追い払う力があるとされ、赤い色は幸運をもたらすラッキーカラーです。
桃の花は暑いところではさかないため(ハノイはベトナムの中では寒い地域です)、 暖かい南部地域では桃の花の代わりに黄色い花(Hoa Mai)が飾られます。最近ではハノイでもHoa Maiも出回ってきたようです。
桃の花と並ぶのが金柑の木。繁栄、繁盛、成功として縁起のよい木です。
大きな金柑や桃の木の鉢植えを載せて、町中をオートバイで走っている姿をよく見ます。
商店や個人宅でも、お正月前に国旗を掲揚しています。
店頭で売られているお歳暮。お正月前にお歳暮を渡すそうです。
中身はお酒、お茶、チョコ、クッキーなどなど。かごに入って赤いリボンがつけられています。
日本と同じように、ベトナムでもお正月にはお年玉がふるまわれます。
やはり縁起のいい赤いお年玉袋にいれます。左は、お正月の飾りのお年玉袋。
お店や銀行、ホテルもテト用の飾りつけをしています。左は銀行の入り口。
右は、ホテルのロビーの飾りつけ。緑の箱のようなものは、お正月料理の
バインチュン(ゾンという葉でつつまれた豚肉と緑豆のちまき)です。
路上で売られているスイカ。元旦にスイカを割って 中が赤いと一年がよいという縁起物だそうです
お正月にはご先祖にお供えをします。そのお供え物のザボンや仏手柑など
今朝出勤してきたら、WV事務所のあるビルにもお正月用の大きな垂れ幕が!
いつもはテト前後が非常に寒くなるというハノイ。
今年は異常気象で、今週は日中は半袖でもいいくらいの暖かさです。
ベトナム人は「お正月料理が痛むから、寒くなって欲しい」と言っています。
皆さまもよいお年をお迎えください!
この記事を書いた人
- 大学院在学中にフィリピン留学をし、ストリートチルドレン保護のNGO活動に参加する。大学院修了後、他NGOにてタイ、ラオス事業を担当し地域開発に関わる。その後モンゴル駐在にてマンホールチルドレン保護事業、リベリア駐在にて帰還民支援事業などに従事する。2011年1月にワールド・ビジョン・ジャパンに入団し、支援事業部 緊急人道支援・グラント事業課 アジアチーム所属。2011年1月~2012年4月まで、ソロモン諸島に駐在。2012年11月から2016年6月まで、ベトナムに駐在。
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