【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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花よ、咲け!

今、ベトナムは夏真っ盛り。時折降る大雨があがると、プルメリアの花が咲く道には、とても良い香りが漂います。プルメリア以外にも、冬には丸裸だった木々が、今は色鮮やかな花を咲かせています。

プルメリア (ベトナム語ではHoa Dai-大きい花)

プルメリア
(ベトナム語ではHoa Dai-大きい花)

花、ということで、以前バンエンADP(チャイルド・スポンサーシップの支援地)に行った時のことを思い出しました。

ある幼稚園の様子を視察した後、先生方にあいさつをすませ、そこを離れようとした時、現地女性スタッフが「ちょっと待って」と言って、学校菜園の横に咲いていた赤い花の種を採種し始めました。

理由を聞いてみたところ、「前に、他の幼稚園に行った時にデイジーの種をまいたの。後でその幼稚園に行ったら、園舎の周りにたくさんデイジーの花が咲いていたのよ。それから、どこかに行く度に花の種をまいてるの。花が咲いてたら、キレイだし楽しいでしょ?」と、うれしそうに言っていました。

バンエンADPでは、住民たちが協力しながらゴミ拾いや植樹を行い、村落や学校での緑化・美化運動を進めています。こうした過程を経て住民たちの間に「みんなで村をもっと住みやすい場所にしよう。村で困っている家庭や子どもたちを支えよう」という意識が少しずつ生まれてきたそうです。

ADPは住民の能力強化を通した地域開発を目指しています。多くの活動は、このような「変化」のための「種」をまいていると言えるのかもしれません。人材育成の成果は、なかなか目で見ることはできませんが、花が好きなこの現地スタッフは、村で咲いている花に地域の変化を重ねて見ているのでしょう。

これからも、村にたくさんの花が咲き、子どもたちの笑顔の花も咲くように、現地スタッフと共に事業に取り組んでいきたいと思います。

オマケ:ベトナムで咲いている花をご紹介します。(季節はばらばらですが)

この記事を書いた人

木戸梨紗プログラム・コーディネーター
上智大学比較文化学部卒業(専攻:社会学・文化人類学)。ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院でMSc. Reproductive & Sexual Health Research修士を取得。
2010年1月 ワールド・ビジョン・ジャパン入団。2012年12月より2016年3月までベトナム、2016年4月から2018年3月までエチオピア駐在。専門領域は母子保健。
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