「昨日と同じ服を着て過ごしましょう」
と言われたら、「え?! そんな・・・」と戸惑ってしまいますよね。
「何の罰ゲームなんだろう?」と驚かれるかもしれません。
改めまして、こんにちは。教会担当コーディネートの長下部です。
今回のブログでは、ある国のワールド・ビジョンが作成した、Matthew 25 Challenge(マタイ25章チャレンジ)というプログラムをご紹介したいと思います。冒頭でご紹介したのは、このプログラムで参加者が挑戦する「チャレンジ」の1つだったのです。
Matthew 25 Challengeとは?
オンライン上でMatthew 25 Challengeに登録すると、それから7日間、毎日、貧困や紛争地域の子どもたちの動画やエピソードなどの素材と一緒に、その日のチャレンジの内容がメールで届きます。
チャレンジの内容は、「昨日と同じ服を着て過ごす」など「これなら出来そうかな?」と思うようなものから、「一日水だけで過ごす」「床の上で寝る」のような「できるかどうか不安だなあ」と少し尻込みしてしまいそうなものまで、様々です。
Matthew 25と聞いて、「いったい何のこと?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。これは、聖書の中の「マタイによる福音書」という書物の第25章のことです。Matthew 25 Challengeは、ここから名前がついています。
マタイによる福音書第25章で、イエス・キリストは、自身の弟子たちに対して、次のように言います。
・・・まことに、あなたがたに言います。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、それも最も小さい者たちの一人にしたことは、わたしにしたのです。
「最も小さい者たち」とは、どんな人のことでしょうか。同25章では、空腹や渇きを覚えている人、宿がない人、着るものがない人、病気をしている人、間違いを犯して牢の中にいる人のことだと書かれています。
弟子たちが、このような困難の中にいる人たちに、食べ物や水を差し出し、寝る場所を貸し、服を着せ、病や孤独で弱っている人たちを訪ねることは、彼らの「師」であるイエス・キリストに対してしたことになる、と言うのです。
この言葉を通して、イエス・キリストは、困難を中に生きる人々が必要としている助けの手を差し伸べることの大切さを説いています。
貧困や抑圧などの困難の中で生きる子どもたちに想いを馳せる
WVのスタッフにとって「最も小さい者たち」とは、まさに、貧困や抑圧などのために困難な状況の中で暮らしている子どもたちです。
このイエス・キリストの言葉を基にした7日間のチャレンジを通して、このような子どもたちの経験している困難に寄り添い、彼ら・彼女たちのためにどんな手を差し伸べられるかについて考えること。
これがMatthew 25 Challengeの目的です。キリスト教精神に基づいて活動するWVらしいプログラムですよね。世界各国のワールド・ビジョンのスタッフによると、教会やクリスチャンの方々に大変好評なプログラムだそうです。(ちなみに、WVには、Global 6K for Waterというチャレンジもあります。WVJで2019年に開催した6Kイベントの開催報告はコチラ)
Matthew 25 Challengeに挑戦します!
ワタクシ、長下部。今回、この Matthew 25 Challenge に挑戦することにしました!
私は、学生時代にミャンマーの孤児院や、フィリピンのゴミ山を訪ねた経験がありますが、途上国や紛争地域における支援活動に直接関わる業務をしているわけではないこともあり、世界の子どもたちの困難の現実に触れた機会は限られています。このプログラムに挑戦したいと思ったのは、ほんの一端でも、子どもたちの痛みを感じ、物理的な距離を超えて子どもたちの傍らに寄り添いたいと思ったからです。
・・・とは言いつつ、一人では心細い、仲間が欲しい。そう思っていたら、20名もの同僚がMatthew 25 Challengeの趣旨に賛同して「一緒に参加したい」と申し出てくれました!
私と同僚がチャレンジに取り組む模様は、今後、SNSを通じてご紹介していく予定です。
・ワールド・ビジョン・ジャパン 公式Facebookページ
・ワールド・ビジョン・ジャパン 公式Twitterアカウント
サポートサービス部 教会コーディネート
長下部 穣
長下部スタッフの過去のブログ
・研究の道からNGOへ~ミャンマーの旅で芽生えた想い~
・恐れの時代に、希望を届ける
・「ソーシャル」から「フィジカル」へ? 社会的繋がりとニュー・ノーマル
・新しい生活様式、新しい働き方、新しい活動。
この記事を書いた人
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世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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