【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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【インターン体験記】3年間の経験を経て思うこと

こんにちは!ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)でインターンとして活動している慶應義塾大学の山本まどかと申します。
現在は大学4年生で、就職にあたりWVJを卒業します。活動を始めたのは2019年4月(大学2年春)だったので、丸3年インターンとしてお世話になりました。このインターン期間を通して学んだことを、国際協力に関心のあるすべての方に向けて、このブログを執筆します。

「少しでも役に立ちたい」からスタートし、今では…

私がインターンを始めたきっかけは、「この不公平な世の中で、自分にできることをしたい」と感じていたからでした。
なぜ生まれた環境で人生が決まってしまうのか。なぜ貧しい家庭に生まれた子どもの人生の選択肢はとても限られているのに、自分は日本に生まれたというだけで恵まれた生活をしているのか、疑問に感じました。そして「自分も貧しい家庭に生まれていたら」と考えると、恵まれない環境で生きる子どもたちのことを他人事だと思えなくなりました。
そこで、「自分にできることは少ないが、少しでも役に立ちたい」と考え、WVJでWebマーケティングのインターンを始めました。

インターンでは主に公式Instagramの発信を行っています。インターンを始めた頃はFacebookとTwitterでの発信がメインでしたが、Instagramを本格的に稼働させることを提案し、毎日1投稿しています。以前から写真を撮ったり画像を加工したりすることが好きだったので、自分の得意分野を活かせると思い、始めました。印象に残る写真とともに、心に響くキャプションを作成します。

初めは熱い想いが先走ってしまい、読み手の立場に立つことを忘れてしまいがちでしたが、今では「どうすれば人の心を動かせるか?」ということを常に考えながら作成できるようになりました。

成人式にて。インターン暦約9カ月頃のとき

成人式にて。インターン暦約9カ月頃のとき

「国際協力」 で、自分の関心はどの部分?

活動開始からちょうど1年経ったとき、ブログを書かせていただく機会がありました。今読み返すと、大学2年の私はとにかく必死で、「どうにか力になりたい」ともがいていたと感じます。

当時はとにかく熱量が高く、一方で知見は少なかったために、様々な事例を学んでいましたが、自分が国際協力のどの部分に関心があるのかよく分かっていませんでした。ですが、就職活動を行う中で、「日本国内で国際協力の裾野を広げる」ことに関心があることに気づきました。例えば今日食べた食材や着た服に、開発途上国で生産されたものがきっとあります。このように日本と世界は繋がっているので、世界の社会課題に当事者意識を持ってもらいたいと考え始めました。

そんな時、WVJのインターン経験を活かしてJICA(国際協力機構)の広報室で3カ月にわたりインターンをする機会がありました。国際協力に対する、NGOとは違ったアプローチを学ぶことができました。

JICAインターン期間中の筆者。インターン暦約1年半のとき

JICAインターン期間中の筆者。インターン暦約1年半のとき

近年は国際協力の幅が広がり始めていると感じています。かつてはJICAなどの政府機関、国連などの国際機関、そしてWVJなどのNGO団体が取り組んできた分野でしたが、今は国際協力に特に関心のない人でも「SDGs」を知っているように、開発課題はすべての人に関わる課題として認識され、民間企業なども参画するようになっています。

就職する今、伝えたい2つのこと

学生時代の様々な経験を踏まえ、私は4月から民間のコンサルティング会社に就職する選択をしました。その理由として、①アジアで働きたい ②個人のスキルを磨きたい という2つの理由があります。
WVJでのインターンで特に関心を持ったアジア地域で、私自身のスキルを磨き、将来はWVJの職員になりたいと目標を立てています。

私が皆さんに伝えたいことは、2つあります。
まず、2年前の自分から「あなたにもできることがある」ということ。
これはワールド・ビジョン創設者、ボブ・ピアスの言葉、『すべての人に”何もかも”はできなくとも、誰かに”何か”はできる』とも重なります。
意思があれば、あなたにも変化を起こす力があります。もちろん、1人で変化を起こすことは難しいです。ですが、その機会はWVJが提供してくれます

2つ目は今の自分から、「国際協力への関わり方は多種多様」だということです。
個人の発信力が強く、グローバル化が進む今、「こういう機関にいないと国際協力に携われない」ということはなくなりました。ですので、ぜひ皆さんの興味のある方面から携わっていただきたいです。
といっても、「自分に何が関心があるかなんて分からない…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もそうでした。

そういった方には、ぜひWVJのインターンをおすすめしたいです。スタッフさんの親切な指導のもと、WVJの活動や支援している子どもたちのストーリー、駐在経験のあるスタッフさんとの会話を通して、開発途上国の子どもたちはどのように暮らしているのか、どういった課題を抱えているのかなどを具体的に学ぶことができます。その中で自分が何に関心があるのか、自然と分かるようになるはずです。

ワールド・ビジョンは世界約100カ国で活動を展開する、世界最大級のNGOです。
インターンの採用や職員の募集は不定期にこちらの採用情報ページに掲載されます。採用情報をお届けする専用のLINEアカウントも同ページに案内されています。
WVJのSNS(InstagramTwitterFacebookLINEYouTube)をフォローして、「自分だったらどんな発信をする?」 とイメージトレーニングしながら日々の投稿を見ておくのも良いかもしれません。

皆さんが「自分にできる”何か”」を見つけることができますように!

マーケティング第1部 新規ファンドレイジング課 インターン
山本 まどか

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この記事を書いた人

WVJ事務局
世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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