【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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入団のきっかけ-同じ空の下で

初めまして!1月よりワールド・ビジョン・ジャパンに入団しました村松良介です。入団してからまだ数週間しか経っていないので、まずは入団のきっかけについて書こうと思います。

ワールド・ビジョン・ジャパンの活動、ひいては国際協力に興味を持ったきっかけは、大学生の時に参加したタイのNGOスタディーツアーでした。当時、将来何をしたいのかわからずに「なんとなく」大学に通っていた私は、このままではいけないと思い、親に無理を言って「海外に行きたい」とお願いしました。日本とは全く異なる環境に身を置くことで、新たな視点から自分を見つめなおすことができると思ったからです。
そして、「どうせ初めて海外に行くなら開発途上国のほうが日本と全然違う世界を体験できるだろう」と考え、タイのNGOスタディーツアーに参加することにしました。

当時の私にとって、「途上国」というのは、マザーテレサのドキュメンタリーで登場するような貧困街やスラムのイメージでした。小学生の時、私はそのドキュメンタリーを見て衝撃を受け、世界のどこかには路上で誰にも愛されずに静かに息を引き取っていく人がいる人を知りました。
スタディーツアーに申し込んだ時も、おそらく「日本=豊か」「途上国=貧しい=かわいそう」という二分法が頭の中にしっかりと埋め込まれていたのだと思います。

写真は、バングラデシュで撮った空です

写真は、バングラデシュで撮った空です

タイに着いた私は、日本と違うところばかり探そうと躍起でした。蒸し暑い気候や辛~いタイ料理など確かに違う点も多くあり、初めての海外ということもあって大興奮でした。道路の脇には確かにスラムもありました。ごみもあちらこちらに散乱していました。HIV/エイズの問題も目の当たりにしました。
しかし、ラオス国境付近の田舎の村でホームステイし、子どもと遊んでいるうちに、当初の固定観念は少しずつ揺らいでいきました。

当たり前のことかもしれませんが、日本でもタイでも変わらないことはたくさんあります。
子どもは遊びが大好きで、サッカーをしたり追いかけっこをしたりして、村の遊び場では笑顔があふれていました。やんちゃで「遊んで~」としがみついてくる子もいました。大人しく絵を描いて遊ぶ子もいました。恋をしている子もいました。大きな夢を持った子もいました。
ホームステイ先に帰ると、子どもを大切に見守る家族や親戚がいました。そこには温かい家庭がありました。

ホストファミリーや村の人々は、私に家族のように接してくれました。お互い拙い英語とタイ語とジェスチャーを駆使(?)し、色々なことを話し合い、笑い合いました。ステイ先のお兄さんのスクーターの後ろに乗せてもらいながら、冗談を言い合ったりしました。ふと空を見上げた時、「むしろ本当に『家族』なのかもしれない」と思いました。国も文化も言葉も違うけれど、同じ空の下で暮らしています。遠いと思っていた世界ですが、空のすぐ向こう側にこのような世界が広がっていたのです。

その後、世界中の人の誰もが、国を超えて「家族」のように助け合い、理解しあって生きていけるようになればどんなに素晴らしいだろうと考えるようになりました。これが、国際協力に興味を持ち、ワールド・ビジョン・ジャパンで働いてみたいと思ったきっかけです。

ワールド・ビジョン・ジャパンではチャイルド・スポンサーシップを中心に、ご支援者と、同じ空の下で暮らす子どもたちをお繋ぎする活動をしています。ワールド・ビジョン・ジャパンに入団し、国境を越えた「家族愛」をお預かりしお届けする立場となり、重い責任を感じるとともに大きなやりがいを感じております。
これからも、ブログ等を通して空の向こうの世界が少しでも身近に感じられるように、色々なことをお伝えしていこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

この記事を書いた人

村松良介
村松良介支援事業部 緊急人道支援課 プログラム・オフィサー
【経歴】
2010年、北海道大学法学部卒業。
2012年1月、英国のエセックス大学大学院(人権理論実践学)修了。在学中は札幌のNPO法人やガーナ、バングラデシュの人権関連NGOにてボランティア、インターンを経験。
2012年1月ワールド・ビジョン・ジャパン入団。支援事業部緊急人道支援課 プログラム・オフィサー。2014年8月より10カ月間、南スーダン難民支援事業担当駐在員としてエチオピア駐在。

【趣味】
音楽鑑賞、歌うこと、卓球

【好きな言葉】
ある舟は東に進み、またほかの舟は同じ風で西に進む。ゆくべき道を決めるのは疾風ではなく帆のかけ方である(『運命の風』E.W.ウィルコックス)
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