国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパンのスタッフブログ

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飢饉と戦う|南スーダン

想像してみてください。
食料が尽きて、自分の子どもを食べさせることができないこと、そして自分の子どもが死に直面していることを。

私が、2007~10年まで3年間駐在し、帰国後も7年近く関わってきた、世界で最も新しい国(2011年7月独立)の南スーダンで、いま「飢饉」が起きている。南スーダンの同僚や村で会った人びとはどうしているだろうかと思うと、気が休まらない。

農民グループと筆者(2010年10月撮影)

現地の農民グループと筆者(2010年10月撮影)。現在、この地域は戦闘が激しく、飢饉が宣言されている

現地の状況は非常に深刻だ。今回の飢饉は、既に3年以上続く内戦のため、戦闘が激しい地域では農作物の栽培や牧畜ができないこと、経済の疲弊など、様々な原因があるという。

このまま飢餓の状況が続くと今年7月までに、550万人(国民の2人に1人)が深刻な食糧不足に陥ると見られている。また、いますぐに支援をしないと約27万人(千葉県市原市の人口とほぼ同規模)近い子どもたちが、餓死する危険性が高いという。なぜ、いますぐ支援が必要かというと、5月から11月は雨季で未舗装の道が水につかるため陸路での移動が困難になり、支援が必要なところにアクセスができないからだ。

子どもの栄養状況を確認する、ワールド・ビジョン・南スーダンの緊急対応チームのスタッフ

子どもの栄養状況を確認するエリザベス

ワールド・ビジョン・南スーダンの看護師エリザベス・アサナシオは、子どもたちの栄養状況の改善のため、奔走している。写真のメリーちゃんは、いま14ヵ月で体重が6キロと標準の半分だ。

この深刻な状況を受け、いま、ワールド・ビジョン・南スーダンの緊急支援チーム(緊急支援物資と食料、栄養支援)が、国連のヘリコプターや飛行機でアクセスの難しい地域へ支援を届けている。同僚たちの安全と、何よりも現地の人々の命が救われることを祈りつつ、日本の皆さまへの発信など私ができることをやっていきたい。

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南スーダンの人々に食糧を届ける「南スーダン緊急食糧援助募金」へのご協力をお願いいたします!

 

この記事を書いた人

伊藤真理
伊藤真理支援事業部 緊急人道支援課 課長
英国イースト・アングリア大学開発大学院農村開発計画科、レディング大学農業食品経済大学院農村開発経済学科卒業後、UNDP/UNV東京事務所にてインターン、タンザニア連邦共和国ドドマ市地域開発課にて2年間、青年海外協力隊村落開発隊員として勤務。2003年2月よりワールド・ビジョン・ジャパン海外事業部緊急援助・人材派遣課プログラム・オフィサー。インドネシアの子どもたちの栄養改善プロジェクト、タンザニア、ケニア、モンゴルなどへの物資支援(GIK)・海外人材派遣担当を経てリベリア駐在(2004年4月~7月末、2005年4月~2006年6月)、スーダン・ダルフール駐在(2006年9月~2007年3月)。スーダン南部駐在(2007年4月~2010年4月)、現在 東京事務所勤務。緊急人道支援課課長
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