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南スーダン共和国誕生!~子どもたちは7月9日の独立について何を考えているのでしょうか~

半年ぶりに南部スーダンに行ってきました。

南部スーダンの首都ジュバのようす

南部スーダンの首都ジュバのようす

今回南部スーダンの首都ジュバでは、7月9日のアフリカで54番目の新しい国の誕生をひかえ興奮で街がつつまれていました。南部スーダンは、2005年1月9日の南北包括和平協定、今年1月9日の南部独立を問う住民投票、そして7月9日は独立へのプロセスのゴールの日。

6月24日に経由地ナイロビからジュバの空港に着くと、空港には荷物を検査するX線装置が設置されていました。これまで、旅客一人一人が到着時にスーツケースを開けて空港担当者に見せていたので大きな一歩です。もう待たなくていいのです。

街にでると道はゴミもなくきれいに掃除されており、街角にはカラフルな旗が掲げられ、新しい国の誕生をスピーカーでアナウンスして回っていました。

では、南部スーダンの子どもたちにとって南部の独立は何を意味するのでしょうか。

マニョ郡 マナム小学校の子どもたち

マニョ郡 マナム小学校の子どもたち

ワールド・ビジョンでは南部スーダンの子どもたちが何を考え、何を夢見ているか、子どもたちの夢や思いについて聞いてみました。

南部スーダン3州の子どもたち20人ほどに話を聞くと、
「南部は独立するけど、自分たちが取り残されるのではないかと心配している」と答えた子どもが多かったです。
「毎日いろいろなことを選ばないといけないの。例えば、家族のために水を汲みに行くのか、または学校に行くか。」と答えるンザラ県に住むジョアンナちゃん(10歳)。

南部スーダンでは子どもの人口の半分以下の子どもたちしか小学校に通えていません。

支援地(カカ)の子どもたちと筆者

支援地(カカ)の子どもたちと筆者

他の子どもたちは、教育を受けても先生の資格を持った先生がいないことや教科書や椅子・机などがないことを心配したり、病気になっても治療を受けるために長距離を歩かなくてはいけない、保健所に行ってもきちんとした設備が整っていなかったり、薬が足りなかったりと南部スーダンには課題がたくさんあります。

独立はこれからの長い復興の道のりの入口。
南部スーダンの子どもたちが、子どもらしく生きることができる国になってほしいと祈っています。

最後に、新しい国の国歌

「主よ我らを守りたまえ。我らを一つに、平和に共存していくことができるように」を紹介します。

主よ 私たちはあなたをほめたたえます
あなたの恵みがこの豊かな南スーダンの上にありますように
主よ我らを守りたまえ。我らを一つに、平和に共存していくことができるように
母なる国よ
私たちの行くべき道を示す星が付いた国旗を掲げます
喜んで自由の歌を歌います
正義、自由、そして繁栄のため
永遠にこの地を治めます
国を愛する人々よ

立ちあがって黙祷し
血を流し、私たちの国の基盤を固めた殉教者に対し敬意を表しましょう
私たちがこの国を守らんと誓って約束します
主よ、南スーダンを祝福してください(筆者訳)

参照文献-1:http://gurtong.net/ECM/Editorial/tabid/124/ID/5353/Default.aspx
参照文献-2:”SOUTH SUDAN’S GRAND FINALE IS HERE – What will this birthday mean for South Sudan’s children?”By Michael Arunga ( Emergency Communications Advisor ? Africa) in Juba.

この記事を書いた人

伊藤真理
伊藤真理支援事業部 緊急人道支援課 課長
英国イースト・アングリア大学開発大学院農村開発計画科、レディング大学農業食品経済大学院農村開発経済学科卒業後、UNDP/UNV東京事務所にてインターン、タンザニア連邦共和国ドドマ市地域開発課にて2年間、青年海外協力隊村落開発隊員として勤務。2003年2月よりワールド・ビジョン・ジャパン海外事業部緊急援助・人材派遣課プログラム・オフィサー。インドネシアの子どもたちの栄養改善プロジェクト、タンザニア、ケニア、モンゴルなどへの物資支援(GIK)・海外人材派遣担当を経てリベリア駐在(2004年4月~7月末、2005年4月~2006年6月)、スーダン・ダルフール駐在(2006年9月~2007年3月)。スーダン南部駐在(2007年4月~2010年4月)、現在 東京事務所勤務。緊急人道支援課課長
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