【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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リベリア便り No.3

皆様、リベリアよりこんにちは。ワールド・ビジョン・ジャパンのリベリア事業が始まってから4ヶ月が経ち、キャッサバ(注1)種子(ジャパン・プラットフォーム(注2)助成)、種もみ(世界食糧計画リベリア事務所委託)とも順調に成長しております。この事業は、第1回のリベリア便りでご紹介しましたが、リベリア西部グランド・ケープ・マウント州の15,000の世帯(裨益者数約75,000人)を支援対象としています。また、キャッサバ種子を受益世帯の住む地域のキャッサバ農家より買い上げる(注3)ことで、受益世帯の住むコミュニティに対しても間接的な支援を行っています。今日は、リベリア事業の受益世帯とキャッサバ販売農家の声をご紹介します。

サレー・パサウェさん(テウォー県ヴァイマー在住の寡婦。種もみ受益者)

夫を内戦中に殺されましたので、私が6人の子どもを育てています。農具と種もみ(陸稲)を支援していただいたお陰で、稲作を通して、生活を立て直すことができました。今は、畑の除草作業と稲穂が好物のグラス・カッターという獣除けの囲いを作っています。稲の収穫後は、米の一部を売って、子ども達を学校に送りたいと思っています。

サレー・パサウェさん(サレーさんの陸稲畑にて)

サレー・パサウェさん(サレーさんの陸稲畑にて)

バーニー・ジャレバさん(テウォー県ウェラー在住の26歳。キャッサバ受益者)

私は、中学を中退しましたので、復学することが以前からの夢でした。このようにワールド・ビジョンに農具とキャッサバの種子を支援していただきましたので、キャッサバ畑を作ることができました。収穫後には、キャッサバの一部を売って、中学に復学したいと思っています。

バーニー・ジャレバさん(バーニーさんのキャッサバ畑にて)

バーニー・ジャレバさん(バーニーさんのキャッサバ畑にて)

ベヌ・セトゥアさん(ポパ県在住の35歳の寡婦。種もみ受益者)

私は、シエラレオネからこの子どもを含めて7人の家族とともに戻ってきました。戻ってきた時に、この事業の受益者として登録していただき、ワールド・ビジョンから農具と種もみ(陸稲)10キロを支援していただきました。ベヌさんは、現在、除草作業と獣除けの囲いを作っています。

ベヌ・セトゥアさん(ベヌさんの陸稲畑にて)

ベヌ・セトゥアさん(ベヌさんの陸稲畑にて)

モモ・ズィナー(ガウラ県テー在住のキャッサバ販売農家)

私は、テー在住の21受益世帯に対してキャッサバを売り、304.5米ドルを受け取りました。私には75人の扶養家族がおりますので、キャッサバの売上を子どもたちの教育費に使う予定にしています。

キャッサバ販売代金を受け取るズィナーさん(写真右端の男性)

キャッサバ販売代金を受け取るズィナーさん(写真右端の男性)

注1) トウダイグサ科の熱帯低木。サツマイモに似た塊根がなる。アフリカの多くの国で主食として食べられている。
注2) 日本NGO、経済界、政府が対等なパートナーシップの下、三者一体となり、それぞれの特性・資源を生かし協力・連携して、難民発生時・自然災害時の緊急援助をより効率的かつ迅速におこなうために設立された国際人道支援機関。
注3) この事業では、キャッサバ種子の受益世帯には、キャッサバ種子10束(1束あたり、50の種子から成り、計500種子)が支給された。現地では、1束あたり1.45米ドル程度で販売されているため、この事業でも1束1.45米ドルで買い上げた。

この記事を書いた人

伊藤真理
伊藤真理支援事業部 緊急人道支援課 課長
大学でスワヒリ語(東アフリカの言語)・アフリカ地域学を学んだ後、在ケニア日本大使館において在外公館派遣員として勤務。そこで、ストリートチルドレンへのボランティアを経験したことから、困難な状況にある子どもたちへの支援がライフワークに。留学、タンザニアでの協力隊を経て、2003年2月よりワールド・ビジョン・ジャパンに勤務。リベリア、スーダン、南スーダン駐在を経て、2010年5月より東京事務所勤務。現在、緊急人道支援課長。関西に住む3人のかわいい甥っ子・姪っ子たちの成長が元気の源。
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