【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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スーダン食糧支援の最前線 ~遠隔インタビューを通して~

皆さま、はじめまして!今年の5月に入団しました服部紗代(さよ)です。
入団から半年経ってはや師走。クリスマスの季節がやってきました。

現在、ワールド・ビジョン・ジャパンでは、厳しい環境に生きる世界の子どもたちに支援を届けるための「クリスマスキャンペーン」を行っています。
そこで、「どんな人たちがなぜ募金を必要としているのか」を皆さまにお伝えしたく、スーダンの最前線で働く食糧支援プログラム担当スタッフに遠隔インタビューを行いました。

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服部:まずお名前とご担当を教えてください。

ソイ:ソイ・ジョセフと申します。食糧支援プログラムのマネージャーをしています。

服部:早速ですが、スーダンの状況について簡単に教えてください。

ソイ:スーダンはアフリカで3番目に大きい国(日本の約7倍)で、肥沃な土地や天然資源が豊富で成長の可能性が高い国ですが、1970年後半から、人口の増加や度重なる干ばつ、干ばつによる農業や牧畜への被害の影響で、部族間での土地や水など資源を巡った争いが頻発しています。2003年から続いている深刻な紛争の影響で、ダルフール地方には約200万人以上の国内避難民や難民がいます。

避難先のダルフール地方にある病院で治療を受ける1歳の赤ちゃん

避難先のダルフール地方にある病院で治療を受ける1歳の赤ちゃん

服部:日本でいうと大阪市の人口に近い人数の人びとが避難生活を送っているのですね。ソイさんが活動している南ダルフール地方の人びとの生活の状況はいかがでしょうか。

ソイ:南ダルフールではほとんどの家族が貧困に苦しんでいます。もともと南ダルフールの人びとは農業を生業としていましたが、ここ数年の間、予想外の天候の悪さに見舞われ、大半の作物を失ってしまい、季節労働や小規模な商いで飢えをしのいできました。多くの家族が一日一食も食べることができない状況です。国内避難民キャンプに逃れている人びとはさらに貧しいです。キャンプには生計を立てるための仕事や機会が皆無に等しいので、食料は国連や支援団体からの援助に頼るしかありません。

服部:なるほど…子どもたちの状況はいかがでしょうか。

ソイ:子どもたちが一番大きな影響を受けているように思います。スーダンは国の人口の半分が子どもといわれるほど、子どもの人口が多いです。南ダルフール地方では17万人ほどの学齢期の子どもが国内避難民となっていますが、同地方の就学率はスーダン全体の72%に対して41%に留まっており、学校に登録できない子どもが最も多い地域とされています。

服部:ソイさんが担当している事業では南ダルフールの国内避難民キャンプの子どもたちに給食を提供しているのですよね。

ソイ:そうです。キャンプ内の99,310人の子どもたちに対して給食を毎日提供しています。この給食が子どもにとって唯一の食事になっていることが多く、そのために子どもを学校へ行かせる家族がほとんどです。この貴重な一食がないと、子どもたちは空腹のため授業に集中できず、十分に学ぶことができません。メニューはモロコシ(キビ)や豆を使った料理です。

写真① 男子校の様子

男子校での給食の風景

写真② 女子校での様子

女子校での給食の風景

服部:本当にたくさんの子どもが学校に来ていますね!

ソイ:そうなんです。給食のおかげで、子どもにかける食費やお金がないなどの理由で学校に行かせていなかった親の理解も得ることができました。男の子よりも教育が重視されず、家で家事を手伝っていることが多い女の子も、給食のおかげで学校に通えるようになっています。キャンプを訪問した際に、女子校に通う14歳のエルハムちゃんが「給食のおかげで、私と他の3人の姉妹が学校に通えるようになったよ!ご飯を食べられるから、1年間1日も休まずに学校に通って勉強を続けたら、期末試験の成績が校内で10位に入ったよ」と嬉しそうに教えてくれました。性別に関わらず、このような子どもはたくさんいます。

服部:一食の給食が、子どもたちの空腹を満たすだけでなく、学校に休まずに通って、しっかり学ぶ、ということに繋がっているのですね。

ソイ:そうです。給食を通して、あたたかい食事を提供するだけでなく、子どもたちに学ぶ機会やよりよい将来を届けることができるので、政情が不安定で厳しい現場ではありますが私も非常にやりがいを感じています。

服部:最後に、スーダンの食糧支援の現場において何が必要とされているかを教えていただけますか。

ソイ:南ダルフールの国内避難民キャンプには、給食を通して一日一食の食事を食べることができない子どもがまだまだたくさんいます。そのような子どもたちに食事を届けることが緊急のニーズです。給食を届けている子どもたちにも、健やかな発育のために、野菜を含んだ栄養のある食事を提供できるようになることが必要だと感じています。

ワールド・ビジョン・スーダンの食糧支援プログラムのスタッフと子どもたち

食糧支援プログラムのスタッフと子どもたち

インタビューを通して、スーダンの国内避難民キャンプで一食の給食を楽しみに学校に通っている子どもたち、その一食すら享受できていないたくさんの子どもたちの姿が見えてきました。一人でも多くの子どもへあたたかい給食と学ぶ機会を届けて、将来につなげられるようにぜひクリスマスに募金へのご協力をお願いいたします!

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子どもたちに食糧を届けるためのクリスマス募金にご協力ください。
【詳しくはこちら】

この記事を書いた人

服部 紗代
服部 紗代
支援事業部 緊急人道支援課 ジュニア・プログラム・コーディネーター

西南学院大学文学部英文学科を卒業後、ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院とキングズ・カレッジ・ロンドン精神医学研究所による国際精神保健コースにて、発展途上国および脆弱国における精神保健について学び卒業。

その後、国内の公益財団法人勤務を経て、2017年5月にワールド・ビジョン・ジャパンへ入団。現在、ヨルダンにおけるシリア難民支援事業、アフガニスタンへの物資支援、WFP(国連世界食糧計画)の食料支援事業を担当。
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