【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

Read Article

インターン体験記:なんでワールド・ビジョン?

はじめまして。長崎大学多文化社会学部4年の鳥羽 乃愛(とば のあ)と申します。2023年4月から、新規ファンドレイジング課のインターンとして活動させていただきました。この記事では、「国際協力に興味を持っているけど、どんな機関や団体を選んだらいいの?」と悩んでいるあなたに、私のワールド・ビジョンに出会うまでの生い立ちや背景をお伝えしたいと思います。

生い立ち:隠れキリシタンの子孫に生まれて

皆さんは、隠れキリシタンという言葉を聞いたことがありますか?

私の生まれ育った長崎は、かつてキリスト教が禁じられていた時代に、信仰を続けたキリスト教のコミュニティが、今もなお実在し続ける地です。私も、そのキリスト教徒を祖先にもつクリスチャンです。そのため、幼いころから、ミサに行ったり教会学校に通ったりしていました。教会が併設しているカトリックの幼稚園に通っていたものの、小学校以来、まわりにクリスチャンだという友人がおらず、そもそも宗教の話をすることも稀だったため、自分のアイデンティティに関して、そこまで意識することはなくなりました。

初聖体の時の写真(中央が筆者)

初聖体の時の写真(中央の女の子が筆者)

アメリカへの交換留学:教会で見つけた居場所

そんなアイデンティティを思い起こすきっかけとなったのが、2022年のアメリカへの留学でした。偶然にも、留学先はペンシルベニア州にあるベツレヘムという町でした。ところが、ダイバーシティにあこがれてアメリカを選んだにも関わらず、派遣されたのは、とても小さなリベラルアーツカレッジでした。留学生はもちろんのことアジア人もほぼおらず、孤独を感じる日々でした。学業面が安定し、最初のセメスターが終わるころ、このまま学校に安住してはいけないと思い立ち、どこか自分が居場所を感じられる場所を探しました。そのとき、まず始めに足を運んだのが学校近くの教会でした。真っ赤なドアをノックすると、台湾からの移民である夫妻が、流ちょうなブリティッシュ英語であたたかく迎え入れてくれました。

この日を境に、毎週集まる教会のメンバーとも親しくなり、あたたかなコミュニティに足を踏み入れることができました。これを契機にいろいろな人との出会いを求め、ボランティアとして、ベツレヘム内外の様々な教会コミュニティに足を運び始めました。

夏休み中、1カ月間滞在したマサチューセッツ州の町では、地元の教会が開くコミュニティキッチンに足繁く通いました。そこでは、1日100食以上のランチ(主菜、副菜、サラダ、デザート、フルーツ、飲み物)を提供します。政府関係者も訪問に来るほど設備の整った施設で、生ものを含め常に大量の食べ物が備蓄されています。これも全て寄付によるものというので驚きました。ボランティアの数も多く、退職された方々を中心にたくさんの仲間との出会いに恵まれました。腰を曲げて働くお年寄りの方や、毎朝誰よりも早く来て、私たちに指示を出すリーダーの姿に感化されながら、調理や盛り付け、片付けなどの仕事に励みました。

資本主義と奉仕の精神:ワールド・ビジョンへ

これらの経験は、アメリカの資本主義社会という現実に打ちのめされていた私に、新たな気づきや学びを教えてくれました。例えば、道端では、極寒のなか、きれいとはいえない毛布にくるまって寝ていたり、「助けてください」と書かれた段ボールを手に物乞いをしたりする人々を幾度となく目にしてきました。その隣で、空に届くような高層ビルが無数に建ち並ぶ異様な光景は、日本の地方で生まれ育った私にとって衝撃そのものでした。そのような現実下、教会組織が取り組むシェルターや食事のサービスは、資本主義が生み出す格差(ギャップ)を埋める重要な営みではないかと思わずにはいられませんでした。

思い返してみれば、幼いころ通っていた教会学校では、恵まれない人のために祈ったり行動したりする奉仕の精神を教えられていました。例えば、今日はご飯を食べられない人の気持ちを理解するために、自分たちが食べるお菓子の量を少なくしてみよう、という神父様の言葉が甦ります。こうして自身のアイデンティティを振り返る機会を得たのです。

このような留学中の経験から、帰国したのちは、キリスト教精神に基づき、子どもたちの支援に取り組むワールド・ビジョンの活動に携わりたいと考えるようになり、今に至ります。
あなたの生い立ちを振り返ってみると、何かヒントになることがあるかもしれません。

実際の業務内容に関しては、ぜひ、次のブログをご覧ください。

ワールド・ビジョン・ジャパン 新規ファンドレイジング課インターン
鳥羽 乃愛

関連リンク
国際協力NGOでのインターンとは

この記事を書いた人

WVJ事務局
世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
Return Top