【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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インターン体験記:あなたは世界を変えられる

はじめまして。
早稲田大学政治経済学部4年、猪島章子(いのしまあきこ)と申します。
国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンの新規ファンドレイジング課で、2020年4月から2021年3月まで、WEBマーケティング・インターンを務めさせていただきました。

大学では政治理論を専攻、紛争解決学を副専攻しています。
余談ですが、実は100年の歴史を持つ、大学の坐禅サークルの部長も務めています。
そこでオンラインにて、毎朝坐禅をしています。
そんな私がご縁あってインターンをしているのがキリスト教系の団体というのも、なんだが不思議です(笑)

私がなぜ、ワールド・ビジョン・ジャパンに興味を持ったのか。
それは「同じ『子ども』なのに、なぜ人によって与えられる立場や機会が違うのか」
この疑問を解くためです。

同じ「子ども」なのに違う

九州で生まれた私は、中学まではぬくぬくと、よく言えば「お気楽に」生きていました。
しかし高校2年生の時、ある都合により、高校を中退しなければいけなくなったのです。

「なんで友達は学校に通えるのに、私はできないんだろう。夢とやる気を持っていることは、変わらないのに」

部屋の窓から通学する高校生を見るたびに、やりきれない思いで、いつも胸が締め付けられました。
のちに高卒認定を取得し、大学に入学した後も、その疑問は消えることはありません。

「日本で『同じ子どもなのに違う』のなら、世界ではどうなんだろう。その子たちが笑顔になるには、何ができるんだろう」

そう思ってインターネットで「世界最大級 子ども支援 NGO」と検索すると、トップにでてきたのが、ワールド・ビジョン。
偶然にも当時インターンを募集していたので、即応募しました。(笑)
ありがたいことに採用していただき、インターンとして約一年ワールド・ビジョン・ジャパンに関わらせていただき得ることができた、一番大きな宝物。
それは、世界に理不尽はあふれているけれど、「私たちは世界を変えられる」という確信です。

筆者

筆者

インターンの一日の流れと業務内容

実は一年間、私は一度も事務所に行ったことはありません。
コロナ禍の影響により、一年中リモートワークだったのです。
しかしスタッフの皆さまのおかげで、チームの雰囲気や団体の温かさを感じながら、楽しく業務をこなすことができました。
私の一日の流れと業務内容は以下の通りです。

【勤務日(週一、9:00-17:00)の流れ】
①朝9:00⇒朝礼
課の方々と顔を合わせて、作業の進捗や業務連絡。
課長に「調子はどう?」と必ずお声がけいただくので、リラックスして作業を始めることができます。
②~11:45⇒作業
③11:45~12:00⇒デボーション
他の課の方々と一緒に、キリスト教の教えについて触れます。
でも普段仏教に親しみが強い私でも、違和感を覚えることはありませんでした。
むしろ「知らなかった知識」や「団体の理念」「他のスタッフたちの笑顔」に触れることで、
味気ないパソコン作業がほんのりと色づくような、貴重な時間でした。
④12:00~13:00⇒お昼休み
⑤13:00~17:00⇒作業し、勤務を終える挨拶をした後、インターン日記を書く(その日学んだことなど)

長いようで、始まるとあっという間の一日です。

【業務内容】
①ツイッターとフェイスブックの投稿の作成
②「夢をかなえたチャイルド」をテーマに記事を作成

私が特に力を入れていたのは、②の作業です。
チャイル・スポンサーシップの支援を受けた子どもたちが、その後どんな人生を送ったのか。
あまり知られていない彼らの物語を、一人ずつ丁寧に描いていく、という作業を行っていました。

この記事作成が特に、大好きでした!
子どもたちがいかに「環境や機会」に恵まれなくても、自分の夢をあきらめずに、世界へ羽ばたいていったのか。
彼らの輝かしい希望と力強さを知るたびに、心が温かくなりました。

一年間で計9個の記事と、それら記事をぎゅっと凝縮した素敵な特集ページが完成したので、よかったらぜひご覧ください。

記事作成画面

記事作成画面

リモートワークで感じた困難

しかし、やはり初めてのリモートワークには、困難もありました。

①スタッフの方々との直接的交流がない
一人きりの部屋での作業は、やはり団体の雰囲気が掴みづらく、特に最初は戸惑いが大きかったです。
スタッフの方々がお忙しいのかわからず質問を聞きずらかったり、自分がちゃんと作業を行えているのか、不安になったり…。
しかし、先ほど記述した「朝礼」や「デボーション」の時間にスタッフの方々とお顔を合わせたり、上司の方が頻繁にチャットで様子を聞いてくださったおかげで、
不安や戸惑いはすぐ解消していきました。

更に「遠慮なく質問する」姿勢を意識することで、作業がとてもスムーズになりました。

②長時間のパソコン作業は疲れやすい
同じ姿勢で、画面をずっと見つめている…。
皆さんも共感していただけるかと思いますが、やはり疲れやすく、集中力が保ちにくいことに悩んでいました。

今だから言えるけれど、実は作業中に居眠りしたことも…。(どうかお許しください!)

気持ちよく、メリハリをつけて作業するために、私は次の二つの手段を取っていました。
・タイマーで時間管理(50分作業、10分休憩の時間割を自分で作っていました)
・午後はカフェに行き、環境を変えて気分転換
下が私が好んで使っていたカフェの写真です。

お気に入りのカフェの店内

お気に入りのカフェの店内

世界は「思いやり」でできている

「国際協力NGOは、本当に機能しているの?みんな、他の子どもを助ける余裕なんてないんじゃないの?」

入団当初は、このような若干の疑問を抱いていました。
ただでさえ、みんながあわただしいコロナ禍において、ワールド・ビジョンができることは限られているのではないのか。

しかし、その懐疑はすぐ薄れました。
支援者様からの温かい声。
コロナ禍にもかかわらず、クリスマスキャンペーンを通じて、沢山の方がチャイルド・スポンサーになってくださったり、多くの募金を託してくださったこと。

「すべての人々に”何もかも”はできなくとも、誰かに”何か”はできる」
「一人の力」が合わさることで、どれだけ美しい世界が実現できるのか。
「きれいごと」に聞こえるような理想が、実現可能であるということを初めて、体感することができました。

このインターンの経験は、これから訪れるであろう私の人生の困難を打ち砕く、武器になるでしょう。
ワールド・ビジョン・ジャパンのおかげで、私は「思いやり」でできる世界に住む「新しい自分」に出会えることができました。

インターンに応募するか迷っている方、国際協力に興味がある方、ぜひ勇気を出して、門をたたいてみてください。

幼少期の筆者(中央)ときょうだい

幼少期の筆者(中央)ときょうだい

 

新規ファンドレイジング課 インターン
猪島 章子

 

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この記事を書いた人

WVJ事務局
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