こんにちは、この夏、ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)支援事業部緊急人道支援課で約2カ月間のインターンシップを経験した壁巣(かべす)真貴子です。私は現在大学4年生で、アメリカ合衆国オハイオ州エイダというとっても田舎にあるオハイオノーザン大学で哲学政治経済を専攻しています。
今回、大学生インターンという立場でブログ記事を執筆する機会をいただきました。ワールド・ビジョンに興味のある方、インターンに興味のある方などなど、より多くの方の心に届くことを願い、書きたいと思います。
まず、なぜWVJでインターンシップをしようと思ったのか。大学生活最後の夏休みに、何もせずにただただ時間だけが過ぎてしまうことを恐れ、インターンシップをしようと考えました。開発経済と途上国への教育支援に興味があったことから、国際協力を行うNGOをベースにインターンシップ先を探し、WVJに辿り着きました。小学生の頃から、父と姉がWVのチャイルド・スポンサーであったため、とても身近な団体であり、すぐにメールにて応募しました。また、中高6年間ミッションスクールに通っていた私にとって、WVJがクリスチャン精神に基づく団体であることもとても大きな魅力でした。このような幾つかの理由があり、ご縁もあり、この夏に大学生インターンとしてWVJに迎えていただきました。
私が所属している緊急人道支援課では、文字通り「緊急人道支援」を行います。緊急人道支援…、明確なようで、なんだかぼんやりとしかイメージが浮いてこない、そんなことはないでしょうか?“人道”と言う言葉は、「人として守るべき道」のことを指しますが、私なりに言葉にするのであれば緊急人道支援は、緊急事態が発生した際に人として行うべき支援、のことではないかと考えます。
私が幾つか関わらせていただいた事業のなかに、例えば、南スーダンでの事業があります。世界で最も新しい国である南スーダンでは、2013年に“武力衝突”が首都で起こり、やがてどんどん地方に広がっていき“紛争”となりました。現在でも続いています。WVJは、南スーダンが独立する前の2002年から、2013年に武力衝突が起こった後もずっと、緊急人道支援を続けています。その“緊急”人道支援が、2017年も残り半年を切った今でも続いています。WVJが向き合っている事業の大きさ、重大さに気付かされました。
インターンシップに応募して、実際に勤務を始めてから、何度か、「何のためにインターンシップをしているのだろう」、と考えることがありました。
インターンシップの意義とはなんでしょう。人によって、インターン内容によって、異なるかもしれません。私が今回のインターンシップで感じたそれは、働く人の“熱意”を肌で感じられること、でした。WVJで働く全ての方に、仕事に対する熱意、というものを強く感じ、自分もこのような姿勢で仕事に取り組みたい、また、皆さんのように熱意を持って働ける仕事を見つけたい、と思いました。
私なりに、なぜみんながみんな熱意を持っているのだろうか、と考えたところ、ワールド・ビジョン創設者の言葉を思い出しました。
“何もかも”はできなくとも、“何か”はきっとできる。
この“何か”が、熱意につながっていて、ここで働いている人たちはみんな自分の“何か”を知っているのではないでしょうか。私自身、開発途上国に存在する貧困を無くしたい、と思った時にいつも感じていたことは、
どこから手をつければいいのか、一体私なんかに何ができるのか、頑張ったところで状況は変わらないのではないか…
といったようなことで、その時の私はまさに“何もかも”やろうとしていたのです。そんなことは誰にも不可能であり、途方に暮れるような大きな問題こそ、小さなことからひとつずつ確実に解決していくことが必須である。そのことを、WVJでのインターンシップでいちばん学びました。
私のような大学生にとって、社会人の方々と同じ温度のなかで生活することはとても貴重であり、インターンシップはそのような経験を通して、自分が何に興味があって、何に最も強く心を掴まれるのか、確かめる最良の機会だと私は感じます。
そして、数ある企業・団体のなかでも、ワールド・ビジョン・ジャパンはさまざまな経験や経緯を経た大変個性的で情熱的な方々が集まるとても刺激的な場所であり、また、インターン自身の成長を考えサポートしてくださる場所でもあります。NGOでのインターンシップを考えている方には是非とも挑戦していただきたいと思っております。
支援事業部緊急人道支援課インターン (7月末まで)
壁巣(かべす)真貴子
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【関連ページ】
・ウガンダ:国情報
・南スーダン:国情報
・活動内容の紹介:緊急人道支援
・採用情報
・チャイルド・スポンサーとは
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