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君の名は。 | エチオピア編

ベトナムに駐在していたときにベトナム人の名前について書きましたので、今回は現在駐在しているエチオピアの人の名前についてシェアしたいと思います。 エチオピアは西暦1世紀からキリスト教、7世紀からイスラム教の伝統があると言われているため、聖書やコーランにちなんだ素敵な名前を持つ人が多くいます。また語源はアムハラ語、オロモ語、ティグライ語、ヘブライ語、ギリシャ語、アラビア語など様々です。

Yohannes=ヨハネ(主は恵み深い)
Samuel=サムエル(神の名、神は聞きいれた)
Iyassu=イエス(神は救い)
Dawit=ダビデ(愛されし者)
Gebereal=ガブリエル(神は私の力)
Abai=アバイ(ナイル川)
Ayana=アヤナ(美しい花・頭の良い)
Tewodros=テオドロス(19世紀の皇帝の名前、神からの贈り物)
Berhanu=ベルハヌ(光)
Abeba=アベバ(花。首都のアディス・アベバは「新しい花」という意味です)
Abebe=アベベ(咲く・繁栄。日本では最も有名なエチオピア人名かもしれませんね)
Almaz=アルマズ(ダイアモンド)
Temesgen=タメスゲン(神に感謝)
Fikre=フィクル(愛)
Sisay=スィサイ(祝福)
Tesfa=テスファ(希望)
Desta=デスタ(幸福)
Melesse=メレッセ(永遠)
Selam=セラム(平和)

エチオピアでは、父親の名前が子どもの「苗字」となります。「アベベ・デスタ」という名前だとすると、その人のお父さんの名前は「デスタ」ということです。 同僚を見ていると、サムエルはサミー、ヨハネスは英語風にジョン、テオドロスはテディ、と本名を短くした愛称で呼び合っています。大の大人が愛称で呼び合っているのを見ると、ちょっと微笑ましいです。また、子どもの時に親につけられた愛称でずっと家族に呼ばれ続ける人もいるようです。ある同僚に幼少期の愛称を聞きましたが、恥ずかしがって教えてくれませんでした。

親や保護者が子どもに名前をつける時は、いろいろ考慮してつける場合と、その場のひらめきや家族の伝統というパターンがあるかと思いますが、子どもの健やかな成長と幸せを願いながらつけたものが多いのではないかと思います。日本でも、愛、希、和、花、幸、恵などの漢字は、多く使われていますよね! チャイルドに手紙を書くとき、またはどこかでエチオピア人に会う際に「あなたの名前の意味、知ってるよ。」と言ってみると面白いかもしれませんね!

この記事を書いた人

木戸梨紗プログラム・コーディネーター
上智大学比較文化学部卒業(専攻:社会学・文化人類学)。ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院でMSc. Reproductive & Sexual Health Research修士を取得。
2010年1月 ワールド・ビジョン・ジャパン入団。2012年12月より2016年3月までベトナム、2016年4月から2018年3月までエチオピア駐在。専門領域は母子保健。
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