いよいよG8サミットが始まりました。今回はG8各国だけでなく、アフリカ諸国や中国、インドなど「アウトリーチ」と呼ばれる国々の参加があり、過去最大の参加数になりました。初日の今日はアフリカ諸国とアフリカ連合の代表を交えて、アフリカと開発問題についての意見交換でした。
アフリカに代表される開発問題では、MDGs(ミレニアム開発目標)が一つの大きな指標です。MDGsには2015年までに世界の貧困を削減し、子どもの教育や保健などに関係する、達成すべき指標が書かれています。今回のサミットでは、このMDGs達成のために支援の拡大を期待していましたが、世界食糧危機や石油等の高騰問題などへの対応が優先されて、全体的には前回のドイツサミットを進展させることは難しいのではないかと感じます。
NGOの私たちは、首脳達が会合を行っているウィンザーホテルには入ることができません。留寿都という町に作られた国際メディアセンター内の、NGOの人たちのために用意されたスペースで仕事をしています。本館にはメディアの方々が詰めています(良くテレビに出てくる建物です)。
NGOは会議の様子を見ながら、NGOとしての意見を作り、メディアを通して発表してもらうために記者会見を行ったり、メディア用の文書を作っています。
この記事を書いた人

- ワールド・ビジョン・ジャパン常務理事
-
大学卒業後、三井住友海上火災保険株式会社(旧大正海上火災)入社。1982年同社を退職し、キリスト者学生会(KGK)の関東地区主事となる。海外との文化交流事業、日本人学生の海外派遣事業、在日留学生の支援事業等も行う。フィリピンにおける2カ月間の研修および中国、タイ、インド、インドネシア等の視察を行う。
1992年同会を退会し、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン入団、2000年から2017年まで事務局長(2002年から2016年まで常務理事を兼務)。2017年4月から2018年9月まで常務執行役員。2018年10月から2020年3月まで業務執行顧問。2020年4月より現職。
1999年イギリス マンチェスター大学大学院IDPMにて「社会開発」と「NGOマネージメント」を学ぶ。
共著:「連続講義 国際協力NGO」(日本評論社)
このスタッフの最近の記事
アジア2018.11.21NGOスタッフの記憶に残る「ギフト」(1)~小さくても豊かな贈り物~
中東2016.08.02中東の国を訪れて -子どもの力-
事務局2015.12.21「今、私にできること」~大切な存在だと伝えたくて~
アジア2015.01.26カンボジアの美容室から