【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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ネパール地震緊急支援 その1 ネパールまでの道のり

さる4月25日、ネパールを襲ったM7.8大地震発生から約1週間。すでに現場で我々ワールド・ビジョン(WV)が開始した被災者支援の現況確認と今後の支援調整のため、私は現在首都のカトマンズに向かう機上にある。

5/6現在の被害状況と支援状況

5/6現在の被害状況と支援状況

今回の現場渡航は、出発地の成田空港チェックインカウンターにて「震災の影響でカトマンズにフライトが到着できる可能性を100%保証できない。搭乗券の発券はできるがフライトがもしキャンセルになっても自己責任で対応願いたい」と渡された念書にサインをすることから始まった。

地震による災害対応では往々にして、そこに行くまでが最初の難関である。その意味では今回も例によって、ではある。特にネパールの場合、首都にある空港が唯一の国際空港(しかも滑走路が1本のみ)ということもあり、支援を行うための人員・物資の供給が現場のニーズに追いつけていないことが大変大きな問題となっている。

また震源に近い被災地はまだ被害の全容が明らかになっていない。これは被災地域がもともとアクセス困難な山がちな場所にあることが影響している。支援を行っている我々も国境を接するインドからも支援物資を運ぼうとしているが、そもそも徒歩もしくはヘリコプターでしか近づけないような場所にコミュニティが点在しており、支援活動は大きな困難が伴うことが予想されている。こういった状況だからこそ、皆さまからお預かりした支援を使い、可能な限り早く実行しなければならない。

この記事を書いた人

坂 賢二郎支援事業部 開発事業第3課 課長
大学院修了後、一般企業を経て、2000年12月より外務省NGO専門調査員としてWVJに勤務。2001年8月より2年間、国連ボランティアとしてケニアに派遣され、主に難民支援に従事。2003年11月から再びWVJにて緊急支援を担当し、スマトラ沖大地震、ハイチ大地震等に対応。東日本大震災では震災直後から7月末まで被災地支援の第一線で活動した。10月からは、南アフリカへ渡りWV南部アフリカ地域事務所で緊急支援アドバイザーとして勤務。2013年10月よりWVJ支援事業部 開発事業第3課 課長。2017年9月退団。
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