【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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事業終了前に

現在私の担当している「ディエンビエン省における妊産婦・新生児の健康改善事業」は2012年12月に開始し、2016年2月の初めに終了する予定です。そのため、3年目にあたる今年の事業活動の中では、この事業が終わった後のことを見据えた活動を入れています。

2年半事業で実施した活動の振り返り

2年半事業で実施した活動の振り返り

私たちの事業は、ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)が実施している2つの地域開発事業(Area Development Project、 以下ADP)と同じ地域で活動を行っています。私たちの事業が来年初めに終了しても、その2つのADP(ムオンチャADP、トアンザオADP)はワールド・ビジョン・ベトナムとの協力で継続していく予定です。

先月5月にはムオンチャ郡とトアンザオ郡で「移行期ワークショップ」を行いました。それぞれのワークショップではこれまでの2年半に実施した活動から良かった点、更に改善する必要のある点について話しました。省、郡、コミューンの代表として今まで事業活動にかかわってきてくれている人たちが、それぞれの立場から、当事業が終了しても継続させられること、またワールド・ビジョンが手伝えることなどを話し合いました。

グループに分かれて今後の活動について話合う

グループに分かれて今後の活動について話合う

現在ムオンチャADP、トアンザオADPでは次期5年間の活動計画を作成しています。移行期ワークショップで話されたことは、2つのADPの活動計画にも反映されていきますし、また私たちの事業も残り約7カ月で、今回のワークショップで省、郡、コミューンから出てきた各自の継続活動について、さらにそれぞれの代表と具体的な話し合いを進めて行く予定です。

例えば、事業でコミューン保健センター産科棟の建設を行い、郡の保健局に引き渡されていますが、今後の修理や維持は実際にどのように行っていくのか、保健局の管理責任、また実際にしようするコミューン保健センターの管理責任を明確にし、文書に残す予定です。その文書をもとに、ADPには継続してその約束が守られてきちんと産科棟が使用され保持されているかを見て行ってもらいます。

事業2年目に建設したPu Nhungコミューン保健センターの産科棟

事業2年目に建設したPu Nhungコミューン保健センターの産科棟

これらの移行により、私たちの事業が完全に終了しても、事業により実施された活動の実がさらに大きくなって地域の人のために役に立つことを願っています。

この記事を書いた人

三浦真穂
大学院在学中にフィリピン留学をし、ストリートチルドレン保護のNGO活動に参加する。大学院修了後、他NGOにてタイ、ラオス事業を担当し地域開発に関わる。その後モンゴル駐在にてマンホールチルドレン保護事業、リベリア駐在にて帰還民支援事業などに従事する。2011年1月にワールド・ビジョン・ジャパンに入団し、支援事業部 緊急人道支援・グラント事業課 アジアチーム所属。2011年1月~2012年4月まで、ソロモン諸島に駐在。2012年11月から2016年6月まで、ベトナムに駐在。
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