皆さま、こんにちは。スポンサーサービス課の酒井真理と申します。
私が担当している業務のひとつに「チャイルドからの成長報告」があります。
年に1度、チャイルドの写真つき成長報告が届くのを楽しみにしてくださっているチャイルド・スポンサーの方も多くいらっしゃると思います。
このブログをご覧くださっている方の中には、「ちょっと前に今年の成長報告が届いた!」という方もいれば、「まだ届いていないよ。いつ届くのかな…?」と、少し不安になっている方もいらっしゃるかもしれません。
以前、ワールド・ビジョン・カフェでチャイルド・スポンサーの方同士が「どこの国ですか?かわいいですね!私が受け取ったのはこれです」とお互いが受け取った成長報告を見せ合ってくださっている様子を拝見したことがあります。
そうなのです。成長報告は、各国のスタッフがそれぞれにデザインから考えて毎年準備をしているのです。また、準備の時期も各国の事情により異なります。私は各国から送られてくるデザインや内容の確認を担当させていただいていますが、本当にそれぞれの国で個性があり、工夫して作ってくれているなぁと感じます。
今回は、成長報告がどのような過程を経て皆さまのお手元に届くかについて、写真とともにご紹介させていただければと思います。
成長報告を作るプロセスは、大きくわけて以下の3つのプロセスを経て、日本のチャイルド・スポンサーの皆さまにお届けしています。
- デザイン、印刷
- チャイルドの写真撮影・成長報告の記入
- 日本へ発送
①デザイン、印刷
成長報告は、それぞれの国のスタッフがデザインします。「今年はこんなデザインにしてみました!」と現地から届いたメール開くのは、私にとってワクワクする瞬間です。日本の支援者の皆さまにとって分かりにくい点がないか等を確認するのと同時に、日本語訳を準備するのが私の仕事です。現地スタッフと何度もやりとりを繰り返してデザインが完成します。こちらからのリクエストを送付後、なかなか返事が来ないな、と思っていたら、現地の通信事情が悪くこちらからのメールが届いていなかったことが判明し、「すぐにでも印刷を開始したいから早く返事をください!」と連絡が届いて大慌て…なんていうこともあります。日本で一つのデザインを決め、印刷したものを現地に送ったほうが効率的なのでは、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちは現地スタッフが自分たちでデザインすることで、各国の雰囲気をそのままにチャイルド・スポンサーの方にお送りできると思い23カ国43のデザインを準備しています。また現地で印刷しスポンサー様に直送することで、コストを安く抑えられるというメリットもあります。デザインが完了した報告書は、現地で印刷し、チャイルドが住む地域へ送られます。
②報告を記入・写真撮影
チャイルドが住む地域の事務所に届いた成長報告に、チャイルドの成長を記入し、チャイルドの写真を貼ります。成長報告にチャイルドが直筆で絵を描く地域もあります。
支援地内には、郵便ポストや郵便局がないことがほとんどで、公共のバスも電車もありません。現地のスタッフ、地域でともに活動している地域住民のボランティアが、チャイルド一人ひとりを、徒歩や自転車などで訪問します。舗装されていない道を、チャイルドの家まで片道2時間も徒歩で向かう場合もあります。
電話もないため、チャイルドの家まで行ってみたら、ちょうど親戚の家に行っていて留守だった、などの理由により、また後日出直して来る必要が生じる場合も多くあります。そのため、同じ国や地域のチャイルドでも、お届けの時期が統一できないことがあります。
③日本に発送!
支援国から日本へ、航空便で発送します。通常アジアからですと1~2週間、アフリカからは3~4週間前後で日本に届きます。国の情勢や発送時期によっては、もう少し時間がかかる場合もあります。
さまざまな人の手を経由し届けられる成長報告。チャイルドとその家族、そしてスタッフ一同より皆さまへの感謝を込めて、成長報告をお届けします。
スポンサーサービス課 酒井真理
この記事を書いた人
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世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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