国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパンのスタッフブログ

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【福島からこんにちは】無我夢中の畑作業!

福島子ども支援事業を担当している渡邊いずみです。

5月のとある土曜日、福島県三春町にある畑に5歳から高3までの子どもたち8名ほどが集まりました。

ほとんどの子どもたちは富岡町、川内村から避難し、郡山市や三春町の仮設住宅で生活しています。日頃、私たちが行う学習支援や居場所支援の活動に参加していますが、この日はいつもの場所を飛び出して、地元の農家の方からお借りしている畑にやって来ました。実は、このメンバーで、野菜や果物を育てることに挑戦しているのです。すでに4月にはじゃがいもの植え付けを行いました。この日は、植えたじゃがいもの「土寄せ」作業と、新たにズッキーニ、かぼちゃ、スイカを植える作業です。こうして、今年1年をかけて野菜や果物を育て、収穫まで体験する予定です。自然豊かな福島県でも、子どもたちが思いきり土に触れられる機会は貴重です。子どもたちが体や心を動かしてたくさんの発見や喜びを得られることを願い、地元の農家の方々のあたたかいご協力のもと、安全を確保した上で、こうした活動を行っています。
まずはじゃがいもの土寄せ作業。

土寄せとは、たくさんのじゃがいもを作るためにじゃがいもの根元部分に土を盛ることです。普段なかなか鍬を持つことがない子どもたちが地域に住む農家の方のご指導を受けながら、一所懸命土を耕していきました。農家の方のお手本を見ていると軽々と土を耕していて意外に簡単そう!?と思っていましたが、いざ子どもたちが挑戦してみたらこれが意外と大変。土を深く掘りすぎてしまったり思うように土を運べなかったり。鍬以外のスコップ隊も加わって子どもたち一丸となって土を寄せていきました。土の中からはクワガタの幼虫やミミズが出てきて、あちこちで歓声や悲鳴が上がっていました。

福島事業

さて、私は東京生まれの東京育ち。これまであまり畑作業をしたことがなく始めは少々オロオロしていたのですが、それを見かねた農家の方が「鍬で耕してみー」と作業を教えてくださいました。これがやってみたらば面白い!適度な量の土を耕し適度に根元へかけていく…という一連の作業が我ながら上手にできてハマってしまい、気づけば1人で黙々と作業。しかもその姿を見た農家のおじさまから「上手い上手い!農家の嫁になれるべ!」というお墨付きをいただきました!

福島事業

じゃがいもの土寄せの後は、ズッキーニ、かぼちゃ、スイカの植え付け。穴を開けた所に害虫駆除のお薬と肥料をぱらぱらとまいた後、水に浸した苗を植えていきます。

子どもたちは肥料を入れる係、苗を植える係などと自然に分担を決めて手際よく進めていました。そんなさなか、苗をバケツの水で濡らしていた男の子が軍手をはめたままバケツの水の中に手を入れてしまうという事件発生!!

軍手はすっかりビショビショ…、農家の方々も「ほれ、濡れているぞー!」と声をかけるのですが本人はそのことに気付かないくらいで、びしょ濡れの軍手をはめたまま無我夢中で苗を濡らし続けていました。

もうその後は軍手が濡れることは全く気にせずに黙々と作業をしていて、普段のやんちゃな姿からは想像できないたくましい一面を垣間見ることができました。

一通り作業が終わった後に食べたお弁当は最高!!

私も指導をして下さった農家の皆さんと一緒にお弁当を囲み「福島はどうだい?」「今度の夏祭りにもぜひおいでー」等と声をかけていただきました。

最初は鍬の使い方や苗の植え方がよくわからなかった子どもたちでしたが、農家の方々と一緒に無我夢中で作業を行いあっという間に全ての苗を植えつけることができました。

収穫は7月から順次、じゃがいも、ズッキーニ、スイカ、かぼちゃの順で行われる予定です。

収穫した野菜は子どもたちと一緒に食べる予定で(事前に放射性物質検査をして安全性を確認します)、「じゃがいもは福島の郷土料理“味噌かんぷら”を作りたいね~」とか「やっぱりポテトチップスでしょ!」とかと今から何を作りたいかで盛り上がっています。

 

子どもたちと一緒に、収穫の日を楽しみに待ちたいと思います。

 

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この記事を書いた人

渡邊 いずみ
渡邊 いずみ支援事業部 開発事業課 福島子ども支援担当
アメリカ、メイン州立大学子ども発達・家族関係学専攻卒業。「子どもとたくさん関わって経験を積む」ため、大学卒業後都内の学童施設や福祉団体に勤務し、子ども家庭支援センターや知的障がい者の入所施設で働く。「途上国での子どもを取り巻く問題を改善したい」「世界の平和に貢献する仕事をする」と予てから抱いていた思いのため、退職後イギリス、イーストアングリア大学大学院で教育開発を学び卒業。2016年1月にワールド・ビジョン・ジャパンに入団し、支援事業部開発事業課で福島子ども支援を担当している。新聞を隅々まで読むことが好き。
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