【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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「今、私にできること」 ~1日1発信から始める~

私は、ワールド・ビジョン・ジャパンの支援事業部で、国内外の子どもたちのために活動しています。東日本大震災復興支援をきっかけに、日本の子どもたちに接する機会が増え、厳しい現状を目の当たりにするようになりました。

先進国である日本において、今や日本の子どもの約6人に1人が相対的貧困 の状況にあること、また、貧困に限らず様々な理由から苦しさや生きづらさを抱えている子どもがたくさんいることは、広く知られつつあり、危機感をおぼえておられる方も多いのではないでしょうか。

なぜそうした状況に陥っているのか、その背景をたどっていくと、社会全体の様々な問題やひずみのしわ寄せが子どもたちに行っていることが見えてきます。だからこそ、個人や個々の家庭に委ねるのではなく、社会全体でこの状況の改善に取り組まなければなりません。

ルワンダの支援地域の子どもたち

ルワンダの支援地域の子どもたち

そのために、今、必要なこと。背景にある問題の解決に社会全体で取り組むこととあわせて、私たち一人一人にとって大切なことは、身近にきっといる、苦しさや生きづらさを抱える子どもの存在に気づけるアンテナを持つこと、そして、その子が自分らしく豊かに生きられるために「自分には何ができるか」を考え、行動することではないでしょうか。

私自身がワールド・ビジョン・ジャパンでの活動以外に個人でできることを考えた結果、最近始めたことは、「1日1発信」です。ちょっとしたおしゃべりの中でも、メールでも、SNSへの投稿でも、どんな形でも良いので、1日1回くらいは日本の子どもの状況について話題にしたり誰かに伝えたりする。たったそれだけですが、小さな手応えを感じつつあります。こまめに発信していると、こまめに反応があり、私自身が学ぶことや気づかされることも多々あるので、情報交換・学び合いの意味でも始めてみて良かったと思っているところです。

バングラデシュの事業ニーズ調査女性チーム(前から3人目が筆者)

バングラデシュの事業ニーズ調査女性チーム(前から3人目が筆者)

そして、これはまだアイディア段階ですが、今後、自分が生活する地域で子どもを育む活動に参加してみようかとも考えています(引っ越したばかりでまだ地域に慣れていないのですが、近所に子どもの居場所があれば週末だけでも手伝えないだろうか、子どもの学びや遊びに関わるボランティアの機会はあるだろうかなど、徐々に調べ始めたところです)。

子どもは社会全体で育むものと考えれば、誰にでも何かしらできることは必ずあるはずです。私たち一人ひとりが、気負いすぎずに、できる範囲でできることをする。その積み重ねが、大きな力になると信じています。

支援事業部 高橋 布美子

 クリスマスまでの「この子を救う。未来を救う。」キャンペーン期間中は、ワールド・ビジョン・ジャパンのスタッフ、ボランティア、インターンの支援に携わる想い「今、私にできること」シリーズを週1~2回掲載します。次回は、11月23日、マーケティング第二部長、高木スタッフの「急ぎ、急ぎすぎない支援」です。お楽しみに!

この記事を書いた人

髙橋 布美子支援事業第2部 国内支援・アドボカシー課 課長
青山学院大学国際政治経済学部卒業、政策研究大学院大学修了(国際開発学修士)。
国内自治体の行政経営・戦略計画策定支援のコンサルタントとして活動後、国際協力銀行/JICAにて南アジア地域の開発援助に従事。
家族と米国生活中に東日本大震災が発生したことから、復興支援への思いを胸に帰国し、2013年1月にワールド・ビジョン・ジャパンに入団。
東日本大震災緊急・復興支援部を経て、現在は支援事業部国内子ども支援チームのチームリーダーとして、日本社会における子どもの権利の実現に向けて活動中。保育士。
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