【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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中年男性はNGOで働き続けられる?

皆さん、こんにちは。
財務経理課で助成金事業の資金管理を担当している宮田秀慎と申します。

「ブログを書いて!」を言われてからというもの、私に何が書けるのか色々悩みましたが、私(=中年男性)がワールド・ビジョン・ジャパンで働く理由について書いてみたいと思います。友人・知人から「NGOのお給料でやっていけるの?」とよく聞かれるので、その点も含めてお話したいと思います。

ワールド・ビジョン・ジャパンへの入団

私はワールド・ビジョン・ジャパンに入団して4年半程で、家族構成は嫁さんと娘(5歳)の3人。年齢は40代後半です。

具体的な年収の金額はちょっと控えさせていただきますが、同年代の方より低いと思います。それでも日々の生活の分、家族の将来のための貯金、趣味への投資をすることが出来ています。けっして余裕があるわけではありませんが、生計が立てられないということはありません。

応募したときに覚悟していたとはいえ、入団前は少し不安もありました。ワールド・ビジョン・ジャパンから内定の知らせをいただい後、年収が低くなることについて家族にあらためて相談しましたし、自分の心の中でも無駄な支出は可能な限り削らねば、と強く思ったことを覚えています。

今も将来に不安がないわけではありません。「定年退職後は2,000万円必要」なんて言われる時代です(笑) 。正直なところ、定年退職までにそのようなまとまった金額分を貯金するのは相当難しい…と思っています。

それでも、私はワールド・ビジョン・ジャパンを離れようとは思いません。出来れば、定年退職を迎えるまで働き続けたいと考えています。

「やりがい」で選んだ

私は自分のキャリアを国際協力・援助の業界で積み上げてきてもう20年くらいになります。国際機関や政府系財団法人などに勤務した経験もあります。おそらく、腰を据えて探せば、もっとお給料のいい仕事を得ることは可能かもしれません。

年収は仕事を選ぶ上で大切な要因ではありますが、皆さんもお分かりの通り、それがすべてではありません。今の時代、年収の額よりも仕事の「やりがい」で選ぶ人の方が多いのではないでしょうか。

私は「やりがい」で今の仕事を選びました。
娘が生まれたこともあり(入団当時は1歳)、子どもたちのために何かしたいという気持ちが強くなりました。

たまたま日本に生まれた自分の娘は不自由もなく好きなものを食べられますし、色々な本は読めるし、病気になれば病院で診てもらえます。でもたまたまシリアに生まれた子どもは…? ただ生まれた場所が違うだけで、こんな差が出るのは何か間違っている…という気持ちでワールド・ビジョン・ジャパンに応募しました。

また、ワールド・ビジョン・ジャパンは、財務・経理の業務経験があまりないのに、財務・経理の仕事がしたいと言っていた私にチャンスをくれました。採用試験を受けた後、経理関連の問題の回答に自信がなく、これはダメだな…と思っていたところに、面接に来てください、という連絡をもらい、最後には内定をいただくことが出来ました。この自分のやりたい業務をやらせていただいているということと、そのチャンスが与えられたんだということが、私の「やりがい」につながっています。

プライベートとの両立

一方、人生を豊かにするのは、仕事だけではないですよね。プライベートで過ごす時間も大切だと思います。私の場合、プライベートの充実度合いが仕事でベストを尽くすためのエネルギーになっていたりします。

仕事柄、私は忙しい時期とそうでない時期がはっきりしているため、忙しくない時期は早く帰って娘を保育園へ迎えに行ったり、定時ピッタリで帰って家族との時間(娘のピアノを聞いたり、一緒にオセロをやったり)を過ごしたり、趣味の時間(サイクル・ロードレースのトレーニング)に充てたりしています。

娘(5歳)がピアノを弾いている様子。弾けない部分があると悔しくて泣き出します

また、年に何回かはちょっと長めの休みをいただいて、家族旅行へ出かけたり、自分が目標としているサイクル・ロードレースに参戦したりもしています。

サイクル・ロードレースのトレーニング。高強度インターバルをやる日は憂鬱です(笑)

ワールド・ビジョン・ジャパンは、このようにワークライフバランスをもって働くことが出来る団体です。人生の段階で訪れる様々な変化があっても、スタッフが仕事とプライベートを両立させることができるような環境を整えています。

ワールド・ビジョン・ジャパンでは、スタッフは「替えのきく一社員」ではありません。一人ひとりが大切な資産であり、リソースであり、かけがえのない存在です。だからこそ、その賜物を最大限発揮できるような環境を整えているのです。

そしてそれは恵まれない子どもを一人でも多く救うことにつながっています。

§§§§§§

以上、色々書きましたが…
要は中年男性(年齢や性別はあまり関係ないですが。笑)がワールド・ビジョン・ジャパンのようなNGOで働き続けられるかどうかは、

NGOで働きたいという気持ちをどこまで強く持っているかと、
働きたいと思うNGOの活動や体制をよく知ること

にかかっているのではないかなと思います。

これからも定期的にブログを綴っていこうと思っています。よろしくお願いします!

サポートサービス部 財務経理課
宮田 秀慎

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この記事を書いた人

WVJ事務局
世界の子どもたちの健やかな成長を支えるために、東京の事務所では、皆さまからのお問合せに対応するコンタクトセンター、総務、経理、マーケティング、広報など、様々な仕事を担当するスタッフが働いています。
NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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