国や地域を問わず、幼い子どもの表現する歌や絵には「太陽」が登場することがしばしばあります。子どもにとって太陽は身近な存在であり、また、歌や絵にするには難しくない題材なのかもしれません。私の子どもが、初めて覚えた歌も「Mr.Sun」だったと記憶しています。
ワールド・ビジョン・ジャパンに届く手紙の中から途上国の子どもたちが描いた太陽の絵を発見すると、困難な状況であっても、子どもが幸せを感じることができているのかな、と想像します。
さて、個人的な話になりますが、Facebookに投稿されたチャイルドの描いた絵を見たフランス人の友人が驚いた声で私に尋ねました。
「アジアの太陽は赤いの?」
友人は、ミャンマーのチャイルドが描いた、赤い太陽の絵がしばらく忘れられなかったそうです。なぜなら一般的に、フランスの子どもたちは太陽を「黄色で描く」そうで、赤くて大きい太陽は友人にとって、ある意味カルチャーショックだったのです。また、カラーセラピストでもある彼女によると、「子どもが太陽の絵を描く」ことは「幸せであることの証拠」とも教えてくれました。
これまで約5年、スポンサーサービス課の手紙チームのメンバーとしてたくさんの手紙に接してきましたが、「太陽の色」に着目したことのなかった私は、早速、事務所に届くチャイルドからの絵を数週間に渡って、確認してみることにしました。
例外を除いては、予想通り、否、大変驚くことに、中南米地域やアフリカ地域のチャイルドが描いた太陽は「黄色」が多く、またアジア地域のチャイルドは「赤色」の太陽を描いていることがわかりました。
皆さまに各地域のチャイルドが描いた「太陽の絵」をご紹介いたします。
〈絵の紹介〉
昨年11月に台風の被害を受けたフィリピンのチャイルドが、スポンサーに宛てて書いた手紙に太陽が描かれているのを発見したときには、少しずつ元の生活を取り戻しつつあるのかな、と、心から嬉しい気持ちになりました。
太陽は一般的に「幸せ」の象徴であるといわれます。
皆さまのチャイルドが、もし太陽の絵を描いていたら、それはご支援によって
改善された生活環境で、笑顔が増えたことを喜ぶチャイルドからの幸せの感謝メッセージだと思います。いつもあたたかい太陽のようなご支援をありがとうございます!
スポンサー・サービス課 手紙・ボランティアチーム 伊藤 佐知子
この記事を書いた人
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