女優の上野樹里さんがナレーション協力してくださった、チャイルド・スポンサーシップのショートムービー「レウィスの井戸」。8月、このムービー撮影のためにケニアに行ってきました。
「レウィスの井戸」は、これまで支援地で出会ってきた子どもたちの体験をもとにして、チャイルド・スポンサーシップの支援を受けたチャイルドの環境がどのように改善し、その人生が変わっていくのかを伝えるフィクション・ストーリー。子ども中心の支援なのに、どうして「井戸」が大切なのか?どうして「継続的」な支援が必要なのか?チャイルド・スポンサーシップが一人の子どもの人生にどんな変化と希望をもたらすのか、そのはじまりから終わりまで、わかりやすくご紹介するために制作しました。
撮影はまず、主人公となる男の子を探すところからスタート。
撮影地にある小学校の協力の元、子どもたちに歌ったり、踊ったりしてもらって、いちばん元気でよく笑う6歳の男の子レウィス君が選ばれました。
3人兄弟の一番下というレウィス君、撮影スタッフのお兄さんたちにもすぐになついて、撮影は順調にすすみました。撮影機材にも興味津々。とくに、サウンドスタッフのふわふわがついたマイクとヘッドフォンがお気に入りのようでした。このふわふわマイク、本当に遠くの遠くの人の足音まで拾っちゃう高性能で、レウィス君は大興奮でした!
レウィス君も普段は遠くの学校まで歩いて通い、お家の水汲みを手伝っている、この地域に住む普通の6歳の男の子です。日本からきた撮影クルーの持ち物―つ一つが彼にとっては生まれて初めて見るものたち。カメラで撮影されるのももちろんはじめてのことで、さぞかしお疲れだったことでしょう!
たった3日間の撮影でしたが、最後は涙のお別れ。スタッフがプレゼントしたお菓子に「お兄ちゃんたちの分は?お母さんの分は?」とおねだりも忘れないレウィス君でした(笑)。
番外編
このショートムービーは「井戸」がテーマ。そのため、ケニアの中でも特に、水の問題に取り組んでいる支援地とその周辺での撮影となりました。
ワールド・ビジョンはこうした地域で水資源開発に取り組んでいます。ですが、まだまだ、支援の手が足りないエリアも多く、アフリカの大地の広さに圧倒されてしまいそうになりました。
移動中、WVケニアのスタッフが突然車を止めたと思うと、指さして教えてくれたのがこの車。ワールド・ビジョンの井戸掘削車です。
そして、掘削作業に従事するスタッフたちはテントに寝泊まりしながら、掘削車と一緒に移動し、この地域の人々に安全な水を届けています。なかなか家に戻ることもできない中、献身的に作業を続けていました。
滞在場所のすぐ外には、野生のシマウマが!朝起きて、出発するとあちこちにシマウマたちが。「これぞ、ケニア!」な番外編体験もありました。
この記事を書いた人
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NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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