【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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君の名は?

新しい所に行くと、人の名前を覚えるのに苦労する、という経験をされた方も多いかと思います。外国語の名前は、覚えるのがなおさら難しいかもしれません。

 ベトナム人の名前は、普段はベトナム語のアルファベットでつづりますが、キン族(ベトナム人口の約86%を占める越人)の名前は、「漢越語」という、漢字をベースにしたものが多くあります。漢字が分かると、なんとなく覚えやすい気がするので、私はベトナムの人に名前を聞くときには、必ず「どういう意味なの?」と聞いています。

例えば、

Mai(マイ=「梅」)
Thu(トゥ=「秋」)
Thuy(トゥイ=「水」、別のイントネーションのThuyは「緑」か「翡翠」)
Ha(ハー=「河」)
Hoa(ホア=「花」 別のイントネーションだと、「和」)
Minh(ミン=「明」)
Dao(ダオ=「道」)
Vu(ヴー=「武」)
Phuc(フック=「福」)
Nam(ナム=「南」)
Hai(ハイ=「海」)
Dai(ダイ=大)
Duc(ドゥック=「徳」)
Ngoc(ンゴック=「玉」)

などの名前は、日本人からしたら、「なるほどー!」と思うのではないでしょうか?(たまに「名前の意味は?」と聞いても、「特にないよー」という人もいますが)

ただ、ベトナムの子どもたちは、家族や親戚からは、大抵、愛情をこめて、「タニシ」、「魚」、「こおろぎ」、「エビ」、「きのこ」などのニックネームで呼ばれています。(同僚曰く、結婚するまで、そのニックネームで呼ばれ続けるのだとか…)

チャイルドと手紙のやり取りをする時に、「私の名前は、こういう意味だよ。あなたの名前はどういう意味?」「家族には、どう呼ばれているの?」と聞いてみるのも面白いかもしれませんね。名前そのものに意味はなくても、その由来を聞くと、その子の家族の一面を知ることが出来るかもしれません。

バンエンADPの子どもたち

バンエン地域開発プログラムの子どもたち

この記事を書いた人

木戸梨紗プログラム・コーディネーター
上智大学比較文化学部卒業(専攻:社会学・文化人類学)。ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院でMSc. Reproductive & Sexual Health Research修士を取得。
2010年1月 ワールド・ビジョン・ジャパン入団。2012年12月より2016年3月までベトナム、2016年4月から2018年3月までエチオピア駐在。専門領域は母子保健。
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