【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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ドイツG8サミット訪問 6/5日

6月5日(火)

Altanative Summitの主会場になったニコライ教会

Altanative Summitの主会場になったニコライ教会

朝9:30にホテルを移動。(ここまでロストックでの宿泊したホテルはWVI Advocacyが予約した関係で市内から少し離れたところにあったが、本日からロストック中央駅に隣接するホテル:Inter-City Hotelに変更)

Kelが呼びかけて、GCAPの関係者と日本のGCAP(窓口は、「ほっとけない世界の貧しさ」)の合同会議。出席者は、フランス、アメリカ、インド、日本のGCAP関係者。9月にGCAPの戦略会議を日本で開く方向が決まった。

その後、林(ほっとけない代表)、高木(ほっとけない政策提言担当)、大橋(JANIC理事、ほっとけない理事)、秦(JANIC理事)下澤(JANIC事務局長)が残り、日本としての対応を話し合った。来年に向けて、いろいろな団体が活動をすると思うが、NGO全体としてある程度の、緩やかなまとまりがあったほうが良いが、どの団体が何をするのか、誰が責任を取るのか等、今後も調整作業が必要だと感じた。

午後から、Alternative Summit(もうひとつのサミット)と呼ばれる、NGOが企画した国際イベントの開会式と、最初の講演を聞く。会場となった、ニコライ教会には2000人以上の人が来て会場内は入れない人も多かった。メディアもドイツのテレビが何社か入っており、国際的には報道がないであろうこのようなイベントにもドイツ人の関心の高さを感じた。講演は、グローバル化反対、世界の貧困撲滅のために先進国が責任を果たすべきである、といった考えが基調になっている。このイベントでは、10のパネルディスカッションと120のワークショップが3日間にわたって予定されている。

G8各国のリーダーが世界の経済や政治に大きな影響を与えているのは事実。その人々が是非、一般の市民の声や意見に耳を傾けながら、政策を決定してほしい。G8の過程でも市民の声を聞く機会を確保することが重要ではないかと思う。また、世界の貧困の問題を考える場合、先進国の政策の最も影響を受ける、「南」の人々の意見を聞くことが必要だと痛切に感じた。会場には、アフリカをはじめとして「南」の国の代表者の姿も見られたのは嬉しかったが、願わくはもっと多くの方の参加があれば良いのにとも感じた。

この記事を書いた人

片山信彦 理事長ワールド・ビジョン・ジャパン理事長
大学卒業後、三井住友海上火災保険株式会社(旧大正海上火災)入社。1982年同社を退職し、キリスト者学生会(KGK)の関東地区主事となる。海外との文化交流事業、日本人学生の海外派遣事業、在日留学生の支援事業等も行う。フィリピンにおける2カ月間の研修および中国、タイ、インド、インドネシア等の視察を行う。
1992年同会を退会し、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン入団、2000年から2017年まで事務局長。2017年4月から常務執行役員、常務理事などを歴任。2023年10月より現職。
その他の役職: 社会福祉法人キングス・ガーデン東京 理事長
公益財団法人国際開発救援財団 理事
福音主義医療関係者協議会 顧問
1999年イギリス マンチェスター大学大学院IDPMにて「社会開発」と「NGOマネージメント」を学ぶ。
2020年 立教大学大学院キリスト教学研究科修了(神学修士)
共著:「連続講義 国際協力NGO」(日本評論社)、「国際NGO が世界を変える」(東信堂)
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