G8サミットはアドボカシー活動にとって大変重要な機会です。
そもそもG8サミットとは、日、米、英、仏、独、伊、加、露8カ国の首脳(Group 8)及びEUの委員長が参加して毎年開催される首脳会議です。国際的な課題への強い影響力があるとされる一方で、近年は影響力の低下とともに形骸化が指摘されています。また、世界の問題を8人で決めるのはおかしいと、G8そのものに反対する人々もいます。しかし、現在でも大きな影響力をもっていることは事実です。たとえば、これまでに先進国の官民組織が中心となって66億ドルの資金を拠出している「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」は、2000年に日本で開催された沖縄サミットが契機となって設立されました。
「今年はどんなG8になるのでしょうか」
今年は6月にドイツで開催されます。
ドイツ政府は、全体のテーマを「成長と責任」とし、
① 世界経済における投資、革新、持続的成長
② アフリカにおける良い統治、持続的な投資の拡大、平和と安全
③ 中国やインドなど近年成長してきている国々との協力のありかた、
という3つの議題を発表しています。
「来年(2008年)は日本で開催」
来年はG8サミットが日本で開催されます。開催地は、北海道の洞爺湖地域と決定し、安倍首相は、環境問題とならんでアフリカ支援を重要な議題に挙げています。
この記事を書いた人
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大学卒業後、三井住友海上火災保険株式会社(旧大正海上火災)入社。1982年同社を退職し、キリスト者学生会(KGK)の関東地区主事となる。海外との文化交流事業、日本人学生の海外派遣事業、在日留学生の支援事業等も行う。フィリピンにおける2カ月間の研修および中国、タイ、インド、インドネシア等の視察を行う。
1992年同会を退会し、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン入団、2000年から2017年まで事務局長。2017年4月から常務執行役員、常務理事などを歴任。2023年10月より現職。
その他の役職: 社会福祉法人キングス・ガーデン東京 理事長
公益財団法人国際開発救援財団 理事
福音主義医療関係者協議会 顧問
1999年イギリス マンチェスター大学大学院IDPMにて「社会開発」と「NGOマネージメント」を学ぶ。
2020年 立教大学大学院キリスト教学研究科修了(神学修士)
共著:「連続講義 国際協力NGO」(日本評論社)、「国際NGO が世界を変える」(東信堂)
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