いよいよ「教科書に乗っていないアフリカ」札幌編の開催が明後日(6月11日)に迫りました。ワールド・ビジョン・ジャパンの事務所からも準備で北海道に出張するものが出てきています。今回は私は参加しませんが、先の連休時に東京・お台場で開催に参加した時のことを簡単に記したいと思います。(これは、だいぶ前に半分ほど書いていたのですが、ミャンマーや中国で起こった災害対応などでばたばたしているうちに、うっかりそのままになっていたものです。少し内容が古いかもしれませんが、お許しください。)
今年は飛び石とはいえ、日本列島は新緑の頃、GWもたけなわの季節となり、私もお台場にいってきました。といっても、某TV局やレジャーなど遊びに行ったわけではありません。
4月25日から29日かけて行なわれた、ワールド・ビジョン・ジャパンが催した体験型イベント「教科書に載っていないアフリカ」の現場のスタッフとして参加しました。このイベントはワールド・ビジョン・ジャパンのアクエジション・マーケッティング課が担当でしたが、海外で実施する支援事業についても質問があるかもしれないとのことで、海外事業部のスタッフも毎日交代で割り当てられ、私は日曜日と火曜日の午後が当番の日でした。担当した場所は出口のところにあるセクションで、体験された方々が出てくるところでした。出口から出てこられると展示してあるパネルなどをしばらく見られる方や、G8への署名への協力をしてくださる方、チャイルド・スポンサーに申し込みをしてくださる方などがありました。また、多くの方々に「体験はどうでした」とお尋ねしましたが、「こんなことがあるんですね」「日本とはぜんぜん違いますね」「貴重な体験をさせていたきました」「勉強になりました」「・・・・・(絶句)」など、様々な反応がありました。その中で、すでにチャイルド・スポンサーになっていただいている方が、「今まで、チャイルド・スポンサーをしてきましたが、こんな現実があることを知らせてくれてありがとう。」といってくださったのが印象的でした。
海外事業部の一員であり、ワールド・ビジョン・ジャパンのスタッフの中では、最も海外の現場へ足を運ぶ機会の多い者として、見聞きしてきたことを伝える重要性と責任は重いと実感した一日でした。
どうか皆さん、一人でも多くの人に声をかけていただいて、札幌で開催される「教科書に乗っていないアフリカ」に足を運んでいただき、発展途上国で起こっている現実を少しでも実感していただけたらと思います。
この記事を書いた人
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1983年大阪府立大学農学部農芸化学科卒業後、総合化学メーカーの日産化学工業株式会社の農薬部門で6年間勤務。同社を退職後、1989年11月より3年1カ月間、国際協力事業団(JICA)青年海外協力隊員としてバングラデシュへ派遣され稲作を中心とした農業・農村開発の活動を行う。その後、青年海外協力隊調整員として3年6カ月ネパールに滞在、次いで青年海外協力隊シニア隊員として再度バングラデシュに派遣されモデル農村開発プロジェクト・協力隊グループ派遣のリーダーとして2年3カ月間、農村開発の業務に携わる。
2000年9月より米国フラー神学大学院世界宣教学部(Fuller Theological Seminary, School of World Mission)へ留学、異文化研究学修士(MA in Intercultural Studies)を取得。ワールド・ビジョン・インディアのタミールナドゥ州パラニ地域開発プログラム(Palani Area Development Program) での4カ月間のインターンシップをはさんで、2003年9月より英国サセックス大学大学院に留学、農村開発学修士号を取得する。
2004年12月国際協力機構(JICA)アフガニスタン事務所企画調査員として8カ月間カブール市に滞在。2005年9月よりワールド・ビジョン・ジャパンに入団し、支援事業部 部長として勤務。
2021年3月退団。
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