【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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かぼすちゃんという奇跡

こんにちは。法人・特別ドナー課の清海(キヨミ)と申します。日頃より温かいご支援をありがとうございます。
日々、世界の子どもたちに思いを寄せてくださる素敵なご支援者の皆さまと接する機会のある私ですが、先日は思いがけず、かわいい動物に癒される貴重な体験がありました。

動物とは、支援を通して知り合った、柴犬の「かぼすちゃん」です。とてもかわいい柴犬であると同時に、大きな影響力をもつアイコン的な存在だということを知りました。ワールド・ビジョン・ジャパンを通してイラクと南スーダンの困難な状況にある子どもたちへ教育支援を届けるきっかけになったのが、このかぼすちゃんなのです。

自宅で幸せに暮らすかぼすちゃん 手元をクロスするのは安心しているしぐさだそうです

自宅で幸せに暮らすかぼすちゃん
手元をクロスするのは安心しているしぐさだそうです

かぼすちゃんの飼い主であるかぼすママさんにお会いしたのは2021年12月でした。かぼすちゃんを通してチャリティオークションを立ち上げ、そこで得たお金を、必要経費をのぞいて全額を寄付されると決めたこと、そこまでのさまざまな道のりについてお聞きし、「なんてバイタリティのある方だろう!」と感銘を受けました。

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行動の底にあるのはかぼすちゃんへの深い愛情です。加えてかぼすちゃんを通して出会った人々への感謝、ご自身も保育士でいらっしゃるように子どもの未来をより良くするための情熱、お腹がすいている子が1人もいないように平和を願う気持ちなど、かぼすママさんの原動力となるたくさんの愛と情熱をお聞きしました。

かぼすちゃんは、安心する自宅で穏やかに暮らしていました。少し首をかしげながら見上げる表情や、えさを美味しそうに食べる様子、抱っこさせてもらったときのふかふかした毛並みなど、短い時間の中でふれあいをさせていただき、心から癒されました。

かぼすちゃんとかぼすママさんを通してご支援いただくのは、イラクと南スーダンの教育支援です。

イラクでは、紛争の影響で損壊・損傷した小・中学校の校舎を修復し、約700人の児童・生徒が再び安全に学べるよう学習環境を整えます。

イラクの子どもたち

イラクの子どもたち

南スーダンでは、小学校において校舎とトイレ建設を通し、約500人の園児・児童が安心・安全に学べるよう学習環境を整えます。

南スーダンの子どもたち

南スーダンの子どもたち

どちらも子どもの健やかな成長を支える支援であり、完成後は長くそれぞれの地域で活用される予定です。

かぼすママさんのご希望で、校舎に設置する支援の記念プレートには、かぼすちゃんの写真を載せる予定です。記念プレートは、基本的にはご支援者のお名前のみ、ご相続の場合に顔写真を載せる場合が特例でありましたが、動物の写真を載せるのは初めてです。そのため、イラクと南スーダンにはそれぞれ、犬の写真が可能かを事前確認しました。文化によっては公共の場に犬の写真を載せられない場合もあるからです。結果、問題ないということで、進めることができています。猫だったらどうだったんだろう?と気になるところです。支援国の文化的背景を尊重するため、細かい調整も必要となります。

幸運にもかぼすちゃんと対面できた私としては、かぼすちゃんがこれからも元気に、幸せに暮らしてほしいと願うばかりです。同時に、かぼすちゃんからいただいた大きなギフトを有効に活用し、子どもたちの笑顔につなげたい。とくに紛争や貧困で傷ついている子どもたちの大きな励みになるような支援を目指して、引き続き支援活動を進めてまいります。

かぼすちゃんとの出会い、殺処分寸前だったところをかぼすママに救われて多くの人に笑顔を届けていること、世界の困難な状況にある子どもたちへ手を差し伸べていること、それらすべてがかぼすちゃんの奇跡だと感じます。

かぼすちゃん、かぼすママさん、心から感謝しています。
支援事業が終了した後、またここでご報告させていただきます!

かぼすちゃんに癒され心が満たされる筆者(左)と同課スタッフの蘇畑光子(右)

かぼすちゃんに癒され心が満たされる筆者(左)と同課スタッフの蘇畑光子(右)

法人・特別ドナー課 清海 陽子

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NGOの仕事の裏側って?やりがいはどんなところにあるの?嬉しいことは?大変なことは?スタッフのつぶやきを通してお伝えしていきます。
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