【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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奇抜なクリスマス・プレセント

クリスマスが近づくと、我が家の子どもたちは心持ち親に接近してくる。こちらがテレビを見ている目の前で、自分のほしい玩具や小物のカタログを広げ、この漢字はどう読むのか?この英語の意味は何か?などと聞いてくる。

つまりこんな感じのものを買ってほしいというデモンストレーションなのだ。しかし、これを買ってとは直接言わない。子どもは子どもなりに、“親というものはプレゼントを受け取った時の子どもの驚く顔を見て至極の幸福感に浸る”という本質も見抜いているので、何となく欲しいものを匂わしておく程度にとどめておくのだ。
しかし最近になってわかったのだが、現実主義者の家内は、ひとりひとりからどんなものが欲しいか詳細に聞き出しており、クリスマスのプレゼントを渡す時に「サプラァーイズ!?」の言葉とともに一番感動していたのは私だったようだ。

ケニアのチャイルドからの手紙

ケニアのチャイルドからの手紙

さて、クリスマスにプレゼントを贈る習慣は、神様がひとり子のイエス・キリストを人類に贈ってくださったという思想からきていると言われている。だからクリスマスは、贈るイベントであり、その思想が伝統の中に根づいている欧米では、12月25日までプレセントを求める人々をターゲットに1年の中で一番活気づくクリスマス商戦が展開される。

国際協力の世界でも、恵まれない人々に支援金として贈るよう働きかける時期で、その中で募金ではなく、なんとチャイルド・スポンサーシップをプレゼントするというスタイルもあるのだ。つまり、あなたがプレゼントを贈りたい人に、その人の名前で途上国のチャイルドのスポンサーになり、その子のピクチャー・フォルダーをプレゼントとして贈るのだ。もちろん支援金はあなた自身が負担する。日本では中々見かけない奇抜なプレセントだ。

今年の我が家のクリスマス・カードの第一便はケニアのスポンサー・チャイルドのピーターからだった。カードにたくさんの身の回りにあるものを絵に描いてくれ、その一つ一つに英語で名前を書いてくれていた。何よりのクリスマス・プレゼントだった。

この記事を書いた人

高瀬一使徒
大学卒業後オーストラリア留学などを経て、青年海外協力隊に参加モロッコに2年間滞在。1989年にワールド・ビジョン・ジャパン入団。タイ駐在などを経て、1997年より支援事業部部長(旧 海外事業部)。現在までに訪れた国数約85カ国。4人の子どもの父親でもある。2014年3月退団。
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