【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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「おかえりアイコ」私がワールド・ビジョンに戻った理由

“Welcome back Aiko” 「おかえりアイコ」

私がワールド・ビジョンで再び働き始めたことを報告したところ、すぐに元同僚からこんなメッセージが届きました。

皆さま、「初めまして」あるいは「ご無沙汰しております」かもしれません?!
2021年7月からワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)のマーケティング第2部にて勤務しております、古賀愛子です。2015年7月から2020年2月までは、WVJの緊急人道支援課で、千田愛子として、主に南スーダンエチオピアでの緊急支援事業を担当しておりました。実は夫の赴任先のミャンマーで暮らすために一度WVJを離れたのですが、こうして戻ってきました!

最終出勤日、それはそれは温かく、中には涙を浮かべて送り出してくれた上司と同僚もいたのに、心の中では感動&寂しさでいっぱいなのに、どうも涙腺が固い私。

「こんなけろっとしているから、きっとまた戻ってくるわね~」なんて言われて送り出していただいたのですが、なんと、そのとおりになりました!笑

コロナ禍と出産。これは、私がWVJに戻るきっかけとなった外的環境による要因。
温かさと情熱。これは、私がWVJに戻りたいと思った心の中の内的要因。
今回は、こんなことを振り返りつつ、新しい自分そして新しいお仕事を始める節目のタイミングで、ブログを書かせていただきました。

ミャンマーでの「妊婦体験」

コロナ禍と出産。今まさに、世界中どこにでも困難を抱えながら赤ちゃんの誕生を心待ちにしているご家族、そしてそれを懸命にサポートする医療関係者の皆さまが多くいらっしゃると思います。そのことを思えば、私の経験なんて、本当に大したことはないんです。

だけど・・・当時の私は、やはり、いっぱいいっぱいでした。ミャンマー到着後に第一子の妊娠が分かり、その頃、新型コロナがじわりじわりとミャンマーの主要都市・ヤンゴンでも流行ってきていました。慣れない英語での通院(専門用語が分からない!)、つわりによってミャンマーで食べたいものが見つからない!(日本のコンビニが欲しかった)、査証を更新するために大きくなったお腹で一度タイに出国など・・・。

日本での出産予定2か月前に帰国する計画だったのですが、通っていたクリニックが新型コロナの影響で一時閉鎖してしまい、時期をだいぶ早めて夫をヤンゴンに残しひとりで帰国しました。帰国後は成田のホテルで2週間の隔離生活。念願のコンビニには通えたものの(コンビニの品揃えの豊かさに感動!)、やっぱり寂しい2週間でした。その後、夫・家族・親戚のサポートがあり、無事に出産。元気な男の子が誕生しました。

そんな中で私が強く感じたこと。それは、国による妊産婦への支援があることの素晴らしさ、そして心強さです。私の場合、妊娠前は公的サービスとの直接的な接点はあまりなく、区役所に行くのは住民票が必要な時くらい。それが、妊娠後は、母子手帳交付、妊婦検診費用の補助、母親学級、助産師さんの家庭訪問・電話相談、地域の児童館・図書館などなど、様々なサービスを受ける機会があり、改めてその充実さに感動してしまいました。(その感動を誰かと共有したくて、思わずWVJの同僚にも連絡してしまったくらい!)

同時に、緊急人道支援課で担当していた栄養支援事業の、赤ちゃんの栄養状態のスクリーニングに通う南スーダンのお母さんや、赤ちゃんに必要な栄養について指導する栄養ボランティアの方々のことも考えていました。国として確立した公的サービスがないので、そのギャップを埋めるための支援でしたが、その支援がなかったら・・・? 何もサポートを受けることができない? 支援にアクセスすることができず、必死で赤ちゃんを育てるお母さんのことを想像していたら、もう一度子どもたちのための支援活動に携わりたいという気持ちが強くなっていきました

ワールド・ビジョンが他団体と違うところ

その後、ミャンマーは新型コロナの感染拡大に加えて、今年2月に起きた軍事行動による政情不安が、二重の危機としてミャンマーの状況を急速に悪化させています。私自身、当初予定していたミャンマーに家族3人で戻る計画は一度白紙に戻ってしまい、日本に留まることになりました。日本での生活も落ち着いてきた頃、だんだんともう一度働きたいという気持ちが強くなり、再就職先を考え始めました。国際協力とは異なる業界や他団体のことが頭をよぎったことは決して否定できないのですが、やっぱりWVJに戻りたいと思いました

それでは、なぜ?なぜWVJなのか?子どものための支援活動だったら、他団体でもできるはずなのに? WVJと他団体が違うところ。それは、開発人道支援の一歩先にある、子どもたちが神様と隣人の愛を感じ、自分の存在の大切さを実感できるよう、子どもたちの全人的成長を支援していることにあると思います。安全な水が、栄養いっぱいの食事が、綺麗な学校が、充実した保健施設が、ある…それだけではダメなのです。子どもたちが、自分自身が愛されていて大切な存在だと感じていること、そんな心の豊かさがあってこそ、健やかな成長(Well-being)を実現できるのです。

このようなビジョンを掲げているワールド・ビジョンで働くスタッフには、やはり愛があります。日本のスタッフ、出張先で一緒に働いた現場のスタッフ、会議出張で出会った各国から来たスタッフ。不思議なことに、皆それぞれの個性はあるものの、ワールド・ビジョンというカラーがにじみ出ているような気がします。初めて会ったスタッフも、仕事上意見の食い違いがあったスタッフも、私の不手際で迷惑をかけてしまったスタッフも、同じワールド・ビジョン・ファミリーとして温かく受け入れてくれ、子どもたちのためにともに切磋琢磨して仕事をしました。

そんな温かく情熱的なスタッフともう一度働きたいと思ったからこそ、もう一度WVJのドアを叩くことを決めたのです。

さて、幸いなことに、戻ってくることができたワールド・ビジョン。新しいポジションでは、現地から届くデジタルコンテンツ(動画や写真)の配信等を担当しています。
ワールド・ビジョンらしい支援の成果、子どもたちの笑顔、現場のスタッフの努力。ご支援者の皆さまに分かりやすくお伝えできるよう努めますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

WVJのYouTubeチャンネルはこちら(ぜひチャンネル登録をお願いします♪)

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追記:私の友人も暮らしているミャンマーが、今、深刻な危機にあります。募金を受け付けていますので、ぜひご協力をよろしくお願いいたします。
【人道危機ミャンマー】治安悪化と新型コロナウイルスの二重の危機に対応

ミャンマーで最も有名な観光スポットのひとつ、シュエダゴン・パゴダにて

ミャンマーで最も有名な観光スポットのひとつ、シュエダゴン・パゴダにて。危機にあるミャンマーの子どもたちの健やかな成長が守られるよう願ってやみません

マーケティング第2部 古賀 愛子

この記事を書いた人

古賀(千田)愛子
古賀(千田)愛子
大学卒業後、民間企業に2年間勤務したのち、NGOのキャンペーンスタッフやインターンとして開発支援に関わる。
その後、一般社団法人での南スーダン能力開発プロジェクトのコーディネーターを経て、2015年7月にワールド・ビジョン・ジャパン入団。
南スーダンの教育支援事業とWFP(国連世界食糧計画)の食糧支援事業を担当。
2020年2月退団。2021年7月に再入団。マーケティング第2部 サービス開発課に所属。
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