【スタッフ・ブログ】国際NGO ワールド・ビジョン・ジャパン

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ケニアで思ったこと(休日編・ナイロビの過ごし方?)

前のブログでケニアの食料支援現場の話をしたので今回は出張中の日曜日をどう過ごしたかの話です。

ツルカナの食料配布場所であった子どもたち

ツルカナの食料配布場所であった子どもたち

僕はキリスト教徒なのでナイロビ在住の人に教えてもらった英語の礼拝のある教会に行きました。アングリカン(聖公会)という宗派の教会で、大きな聖歌隊がいたのでウ―ピー・ゴールドバーグ主演の某映画に出てくるようなゴスペルかな?と思いましたが普通の賛美でした。礼拝が終わった後に教会で子どもたちのポリオの予防接種が行われていて、教会が人びとの生活に根付いていることを実感しました。ワールド・ビジョンが教会などの地域の住民に受け入れられている団体・組織と積極的に協力してより現地に根付いた事業をする努力をしているのも納得しました。

教会に行った後に宿泊先の近くのコーヒーショップにメールをチェックしに行きました。宿泊先で休日にインターネットが使えなかったためですが、ナイロビにはワイヤレスでインターネットが出来るカフェがあるんだなーと小さなことで妙に感心しました。少々考え事をした後に街に出て海外事業部のTスタッフ推薦の老舗ホテル、ノーフォーク・ホテルを見に行くことにしました。優雅な良い雰囲気のホテルでTスタッフならばポーチでくつろいでいると絵になりそうでしたが、自分だと場違いな気がしたので見るだけにしました。敗北感に浸りつつ歩いていると歩道でサッカーボールで遊んでいる若者のグループがパスを出してきたので一緒にボールを蹴って遊ぶことにしました。

サッカー好きはサッカーボールを蹴っていればとりあえず仲良くなれるもので、少しすると彼らが近くの教会の若者の集まりだということが分かりました。そうしているうちに「今から俺らサッカーしに行くけどお前も来いよ」と誘われたため、この若者たちとオンボロのバンに乗って街の外にある公園でサッカーをすることにしました。僕が入ることになったチームの若者たちは「俺らには今日は外人の助っ人(僕のこと)がいるぞ。今日こそ勝つ!!」とやる気満々でした。僕は高校の時にやっていた中盤を任されることになりキック・オフ!! ナイロビは高度1,600メートル位で空気は薄め、天気は晴れ、気温は30度位、僕は運動不足でしかもジーンズ、ポロシャツ、ブーツという格好(彼らはスパイクや運動靴、短パン)、そしてケニア人には優秀な長距離ランナーが大勢いるという事だけ書けば結果は書く必要は無いと思います・・・

ケニアの空は青い !!

ケニアの空は青い !!

一緒にサッカーをしていた若者たちは服装などから見ると、どちらかというと貧しい層に入るのではないかと思いますが、元気で笑いが絶えずに楽しい時を過ごさせてもらいました。僕が街中に再び戻ってきたころには夕方になっていました。心地よい疲労感に包まれつつ、スーパーで買ったアイスを食べながらバス停の方に歩いているとケニアという国が身近に感じ少し分かった気がしました。もし今度日曜日にナイロビにいることがあれば午後3時ごろにあの歩道のところに行こうと思います。短パンとスパイクを持って。

この記事を書いた人

三浦 曜バングラデシュ事業担当 プログラム・オフィサー
米国Washington and Lee大学理学部化学科卒業。在学中にケンタッキー州の都市貧困にかかわるNPOでインターンをした事でNPOの働きに興味を持つ。一般企業で勤務後、帰国し2008年9月にワールド・ビジョン・ジャパンに入団、支援事業部緊急人道支援課に配属となる。2009年から2011年までスリランカ駐在、2013年から2015年5月まで東ティモール駐在。2015年8月に退職し、ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院でMSc. Public Health in Developing Countries(途上国における公衆衛生)修士号を取得。2016年10月に再びワールド・ビジョン・ジャパンに入団、支援事業部開発事業第2課での勤務を開始。現在、バングラデシュ事業担当。2018年3月退団。
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